○矢原秀男君 私も昨年はまた
中国で
政府要人と防衛問題の話の意見交換をしました。そのときに、
中国では、北極のクマというのは大変恐ろしいところである、そういうことを
考えると、
中国でも
日本でもやはり軍備というものは防衛のために持たなくてはいかぬのではないか、そういう意味では、平和平和と唱えておっても、ちょっと矛盾するのではないかという意見もありました。しかし、それも一理でありましょう。しかし、私たちは、
日本の国は資源もない国である、そういうふうなことで世界のいずれの国とも平和外交をしていかなくちゃいけない、そういう意味ではやはり防衛というものにも限界がある、あわせて平和外交に一生懸命やらなくちゃいけない、これが
日本の立場であると強くわれわれも主張して帰ったところでございます。そういう意味で、私は、この国防
会議に所轄の
大臣の代表の
方々が出ていらっしゃいますが、やはりそれ相当のしっかりした勉強をしている中で、四回や五回
説明を受ける、そういうふうなことでイエスやノーという形でなしに、本当に国防
会議の文民代表として選ばれた
大臣クラスであれば、しっかり勉強して、そうしてかつての忌まわしいあの事件のときのような状態ではなしに、真剣にやはりやっていかなくちゃいけない、そういうふうに
感じております。
そこで、当局にお願いしたいわけでございますが、私が
調査をした段階では、
日本の形式よりもアメリカの国家安全保障
会議の方がより位置づけが非常に高かった、こういうふうに
感じるわけです。そうして、そのほかにも、イギリスやフランスの最高国防
会議、ドイツの連邦安全保障
会議、こういうもの等も研究されていらっしゃると思いますけれども、もう一度つぶさに
日本の立場から検討して、そうしてこれをチェックをする立場の中から、こういう形式は
予算が要るけれども、
日本の将来にとって必ずこの部門というものはさらに人数をふやしていかなくちゃいけないとか、そうしていろいろの
機関を経て討議をしていかなくちゃいけないとか、そういう面をやはり総点検をしていただきたい、こういうふうに思うわけです。長官、いかがでございましょうか。