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野口忠夫君 非常に問題が至難な面もあるかと思います。しかしですね、やはり
国会における
職員の身分というものを考えていく中では、ある職種によって頭が打たれていると、こういうことについては、やっぱりその窓あけをしてやるような方向をたどっていくべきではなかろうか。特に
速記職、いまおやりになっていますけれ
ども、これは非常な過重負担のお
仕事をなすっておるように聞いております。時間がなくなってしまって具体的に申し上げることができませんが、もう十分御
承知であろうと思うのですが、この
速記職の方がやっぱり頭打ちになって終わってしまう。やっぱりこの辺に専門職的な立場での頭抜きを
速記の場合も考えてやるべきではなかろうか。運転の
皆さん方もそうですね。何か技術に携わっている者は低いみたいなかっこうで見られているようなあり方では、長い間あれだけの、夜昼なしに働いていらっしゃいまして、で、ぼくらの方はその車に命を預けて歩いているわけでございましょう。そういう運転手さんの立場が、あるところまでいくと頭が打ってあって、
あとはだめなんだと。なぜ運転手さんは運転手さんとして、一等級の運転手さんをつくらぬかということです、ぼくは。そのときに初めて下の運転手さんも、何か人間的に差別のないというような感じの中で喜んで働くことになるんではありませんか。何か一般職の高い人だけが、事務的な職にあるような人だけがどんどんいかれて、これは議警職の場合もそういうことが言えると思います。いろいろ御苦労なすっているのはよくわかるんですよ。わかるけれ
ども、何か
国会というところで重要な
仕事をやっている方が頭打ちの中で、身分的にあるいは待遇的に頭打ちを受けるようなかっこうというものは、これは抜かねばならぬと思うわけでございますが、だんだん
段階的であってもいいと思うんですがね、一遍にいかなくとも。まあ四等までいったんだったら三等に今度上げてやる、その定数を何とか確保すると、こういうふうな状態をいままでもおやりになってきたようですけれ
ども、その点でのやっぱり前進をこれはひとつお願いしておきたいというふうに思うわけであります。
時間が三十分ほど切られておったものですから、十分言うことができなくなってしまいましたが、ぜひひとつ
国会という場において働く
職員に対する御協力を、単なる
職員の身分とか何かの問題ではなしに、
国民の信託にこたえる
国会議員の本当に手足となって働いているという意味での自信と、それから将来への展望を持ったようなあり方での状態をぜひおつくりになっていただきたい。
それから
国会図書館の方にお聞きしたいんですが、
国会図書館には非常勤というのがあるんだそうですね。どうもこの非常勤という職は一体何であるかについて、まことに疑問なんでございますけれ
ども、少なくとも最高の権威機関である
国会や
国会図書館の中に非常勤という職があるということについて、非常にこれ問題だと思うのですけれ
ども、七十名くらいいらっしゃるそうですね。もう十年近くも非常勤で働いている。常勤というのと非常勤とがあって、十年近くも働いているんだそうですが、どうもこれは……、これ、いなくちゃ困るからいるんだろうと思うんですよ。何で非常勤という名をつけるんだろう。その
仕事の内容な
ども私
どもお話を聞いたりなにかしているんですけれ
ども、この
仕事の内容は
たくさんあるようでございますけれ
ども、これはあれですね、一人前の
仕事ではないでしょうか。
国会の中での
仕事があるときに、これは一人前の
仕事をしているんじゃなかろうかと思うんですね。だが名前は非常勤。この非常勤という名がつくことによって十八日で切られてしまい、三カ月間で任用がえを行われている。絶えず身分が不安定な状態に置かれながら、しかも、十八日間働きますが、やっぱりアルバイトなんということにいけないとすれば、これも待遇の問題な
ども、大学卒が多いそうでございますけれ
ども、やっぱりこの非常勤という体制は望ましくないと思うんですけれ
ども、しかし、非常勤は置かねばならない状態にいまあるんでしょう。働いている方もいらっしゃる。私は、この非常勤が常勤に採用される窓あけですね、これをひとつ御工夫になることはどうだろうという考えがするわけですよ。
それも、
国会職員というのは、きのうおとといの人が来て急にできる
仕事ではございませんよ。ここにいらっしゃる
速記の方々だって、宝物ですよ。お一人いなくなったら大変なことになる。
国会議員も大変だけどな。いや、いなくなってはいけないけれ
ども、しかし、実際、
職員の
皆さん方のお
仕事というのは技術を要するし、長い間の経験が必要だ。
国会などで働いている方の非常勤の方にも窓あけする問題もあるだろう。それからまた、常勤
職員との差ですね、これを余りつけない
方法はないだろうか、でき得る限り。私も人事院の給与法の解釈本などちょっと拝見したんですけれ
ども、やはり人事院の給与法の中における解釈としては、
予算の範囲内ということはございます。しかし、その監督の庁の長の
皆さん方が、やはり常勤
職員とあわせてその均衡を守るように手当あるいは休息あるいは休暇等を考えることが望ましいみたいな
考え方がありますね。通勤手当はちょっとあれなようなこともありますが、常勤
職員と余りそういう点では違わないような待遇
措置も考えねばいかぬじゃないだろうか。
国会にいっている常勤
職員というのは手当をもらっている、生理休暇もある、こういう状態で非常勤
職員が働いているんだような条件整備はだれがやるといったら、
国会図書館長が長としてやり得る範囲だということです。問題は館長の良識によるということなんですね、これは、法の解釈は。それを
予算ということになればこっちとの問題になりますが、そのときには
自分の働いている者に対しての温かいあれとして御
努力願うべきではなかろうかと、こういうふうに思うわけでございますがね。
これもいろいろ内容をお聞きしたかったんですけれ
ども、本当に時間が三十分足りなくなったもんですから、以上になってしまいましたが、私がお聞きしたのはあっちこっちになりましたけれ
ども、もう願うところはただ一つです。われわれも選挙されて出てきて、
国会へ来て、背中には
国民の信託というのを背負っておるんだと。その私が秘書だけ相手にして
仕事をやっていくわけにはいかぬ。
国会の
職員挙げて私に御協力を願いたい。そのための体制をやっぱりつくってもらう。
国会図書館の中でもそういう
職員の
皆さんがいて御協力願いたい、そうして、全
国民に対して信じられるような
国会のあり方に持っていきたいという願いの中で、大分口が強く申した面もございましたけれ
ども、そんな気持ちだけで申し上げておるわけですから、御了承いただいて、ひとつ
皆さんに与えられた
仕事の上で全責任を持ってやっていただきたい。以上お願いして、私の
質問を終わりたいと思います。