○青島幸男君 確かに三十八年以前の実情とは変わっていることも事実ですね。少なくとも
郵便局をメーンにして商取引を行っているという人は恐らくいませんですね。ですから、そのほか銀行は商取引に使われますかち、銀行の
金利と
郵便局の
貯金金利は違ってもいいんじゃないかという話は以前にはありましたけれ
ども、最近では、銀行も非常に小口になりましたし、
窓口の数からいえば
郵便局の方がずっと多いわけですから、銀行側にとっては
郵便貯金の
金利など上がったって下がったってうちのところの営業には大した差はないという考え方で従来はいられたでしょうけれ
ども、いまはなかなかさまざまな工夫もありますし、それは
郵政省の御
努力もありまして、一般の
方々の
十分利用に供されるような便利な保険だ、何だ、できましたから、一般の市中銀行と競合する点が非常に多くなりましたし、黙ってどうでも好きなように法定化をしておいてもいいよというようなかっこうでほっとかないということも事実かもしれません。
しかし、そういう経済状態が進んできて、そういう事態になればなるほど零細な
国民の
貯金というものがますます保護されなきゃいかぬじゃないかというふうに切実に感じるわけでして、その切実さが、先ほど
大臣の
木島さんに対する
お答えの中でも私はうかがえましたので、それはそれでいいと思うんです。その方向で御
努力ありたいというふうにぜひお願いしたいと思いますし、基本的に言えば、やっぱり私は法定化の方へ戻すということが最優先で考えられなければいけないんだということだけを、これはお願いを申し上げておきます。
さて、実際、
内容ですけれ
ども、再三の御議論を承っておりまして、
積立金利も貸出
金利も、少なくとも
返済期間ぐらいは何とかならないかというふうに考えますけれ
ども、たとえば短大に入りますと、一年据え置きがあっても一年で返さなきゃならないですね。そうすると、学生さんになってから一年間で三十万も四十万もという金を返すというのは、これ相当大変ですよ。だから、実際、普通の考え方で言えば、私、先ほど申しました夢と現実はかけ離れ過ぎていると言うのは、卒業して、就職をして、ある程度収入が得られるようになってから返すならともかく、実際、学生さんで、勉強しながら、アルバイトしに学校へ行っているんだか何だかわからないという実情になりまして、強いて言えば、奨学金を受けて、奨学金で
返済に充てるというようなことになりますと、奨学金の
意味さえ変えてくるようなことになってきて、ゆゆしき問題だということも考えられますね。
ですから、少なくとも一年据え置き、在学中に返すということが動かないんでしたら、せめて
保証人の方はどうでしょうね。実際に発足して運営してみてから、サンプルを集めてどのぐらいの事故率があるかとかということを計算して、初めて、統計的な数値とか目安が立つわけですから、その時点でなければはっきり
お答えいただけないということもよくわかります。わかりますから、いままでのたとえばゆうゆう
ローンなんかも、これ
性格はかなり違いますけれ
ども、ゆうゆう
ローンなんかでやっている事故率、事故の発生率ですね、その辺のところを把握していらっしゃったら、そこからある程度推測が成り立つんじゃないかという気がしますけれ
ども、その辺は事前に通告してありませんので、明確に
お答えいただけないかもしれませんが、その辺いかがでしょうか。