○沓脱タケ子君 これは
課長さんに現在の状況の
お話伺うにとどめておきたいと思います。
それで
郵政大臣ね、これは私、せっかくおつくりになるんだから、まあ大分難儀をしてつくられた
制度だということはそれなりに
承知をいたしておりますが、せっかくおつくりになるんだから、ぜひ改善点という点も意識をされて改善をされるように折衝されるべきだと思う。
その点の
一つは積立金ね、二・八八というようなけちなことを言わずに、これは積立
貯金並みにせめて三%にするということ、それから
貸し付けの利息については住宅
金融公庫並みにせめてやるということ、五・〇五ですわ、七・一じゃなくて。それから据え置き期間は在学中にして、
返済期間、償還期間の延長をせめて
考えさせると。これはせめてこのことは大事です。これは
大臣がこのことについて物を言う権利があると思うんですよ。三十七兆にも及ぶ莫大な
貯金を集めて、
大蔵省にそのうちの九九%まで預託しているんですよ、九九%まで。全額といっても同じくらいですわ。それだけ預託をしておきながらわずか二百億。そのお金を使っているんですよ、その金を。そのうちのわずか二百億の金を、操作のやり方は別として、原資は
郵政省が苦労して集めた金ですがな。それをわずか二百億使うのにせめて条件の改善ぐらいのことについて物を言える資格は十分ありますよ。これは大いに主張してもらいたいと思うんです。
それで特に、私この機会に、これは大蔵
大臣に質問のできるときにあわせて言おうと思っているんですが、先ほ
どもお話が出ていましたよね、この
郵便貯金というのは毎年、毎年、大変な職員の努力によって目標額をはるかに上回っていますね。これ、
大蔵省はその目標額がいわゆる
財政の総合計画の中に入っているのであって、それを超えた分については、これはせめて
大臣の権限で、管理権持っているんだから、せめてそれくらいの、その部分ぐらいのことは
かっこうつけるようなことにしないと、全く法律は管理すると決めているけれ
ども、金だけ集めて
大蔵省へ運ぶだけやというような管理権では、これはもう話にならぬですよ。これはもう大変な問題だと思うんですね。
昭和四十九年、五十年ごろというのは、達成率一三〇%、一二四%と目標に対してずいぶんたくさん預
貯金を努力の結晶としてやはり集めておられるんですからね。それでは私、余りにもひどいなと思ってちょっとあきれ返っているんですよ。国民があまねくこの実態を十分に
承知していないから大きな声にはなってないかもわかりませんけれ
ども、あまねくこの事態を知らされれば黙ってはいませんよ、こういう状態。
私、先ほど
大臣が、いや電源開発も国民生活の役に立つんだと言うておられました。私はそんなところに全部やめなさいと言ってないんです、いま。片方ではそういうところに八兆、九兆も使っていると、一人一人の国民の生活を守っていくための足しにしようということで始められる
制度に、わずか二百億でしょうがな。そういうところに条件の改善すらできないというようなことでは、これは
大蔵省がそれを指示しているんだったら、
大蔵省の姿勢がそうだと、そういう大企業あたりに対しては従来からやっているのだということでやられるけれ
ども、新たに国民のために、新たなる条件に基づく国民生活を守るという施策については、全く冷たい仕打ちだということにならざるを得ないですよ。その辺は国民の預
貯金者から集めている金なんですから、これは社会資本の方に一定の部分使うということについて、私はいまゼロにしなさいとは言いませんよ。そっちへ使っているんだから、せめて一人一人の
預金者に対する利益擁護についてももっとまともに
考えるべきだと思うんです。開発銀行なんていうのはあなたあれですがな、償還期限なんて三十年ぐらいまでありますよ、平均十五年から二十年ですがな。そんな
進学ローンがたった据え置き一年てね、在学中って、こんな厳しいやり方ありませんで。
その辺、本当に
郵政大臣、
大臣の責務として、集めてきている預
貯金者の利益を守るという
立場に本当にお立ちになるのなら、この
立場は堅持してもらいたいと思うんですが、どうですか。