○
説明員(富永孝雄君)
経営指導員の指導の体制が十分でないために
貸し付けの実績が予算の枠に比べまして十分伸びなかったのではないかという御
指摘でございます。
貸し付けの実績は、確かに予算の枠に比べての消化率は、五十一年度、五十二年度は、
先生御
指摘のように、景気の回復が予想されたほど十分な
程度回復してこなかったということのために、小
企業者の
資金需要の盛り上がりが十分でなかったということがあろうかと思うわけでございますが、
貸し出しの水準から見ますと、五十一年度も五十二年度もほぼ二割
——一八%、一九%といった対前年比でございまして、したがいまして、ほかの
貸し付けと比べましても、
貸し出しの水準がそう低いということではなかったと考えるわけでございますが、やはり景気後退のためにその影響を受けまして、小
企業者の
資金の盛り上がりが十分でなかったということが大きな原因であろうかと思われるわけでございます。
経営指導員につきましては、年々小
企業者の数に応じまして一定の基準を定めまして配置しているわけでございます。したがいまして、予算は、小
企業者の増加に伴いまして、
経営指導員の数につきまして十分御配慮をいただきまして数がふえてきておるわけでございまして、五十二年度の
経営指導員の数は全国で八千百五十人人ということになっております。五十三年度はさらにネット増で二百十三人ということになっておりまして、八千三百六十九人の指導員が全国の商工会、商工会議所に配置されております。
商工会の中でまだ
経営指導員が配置されてないところがあるのではないかという御
指摘でございますが、そういったところがまだ若干残っておりますが、全国二千八百三十三の商工会がございますけれども、このうちほとんどに
経営指導員が配置されております。ただ、若干残っておりますところでは、これは各県の県連に
経営指導員が配置されておりまして、この指導員がその指導員のいない商工会のところの小規模
企業者に対して指導を行う、マル経
資金の推薦も行う、そういうことをやっております。
それから指導員の待遇でございますけれども、これは私ども国家公務員の待遇に準じまして待遇を
改善していただくということで、年々
改善を進めているわけでございまして、現在五十三年度の予算では、単価といたしましては十四万八千六百円といった水準を基準といたしましてこれを配分しているわけでございます。