○
石本茂君 当局にお尋ねをしたいわけでございますが、
〔
委員長退席、
理事片山甚市君着席〕問題を大きく
二つに分けまして、割り当てていただきました時間が短うございますので、項目を
二つに分けまして中身を一緒にお尋ねします。
まず第一点は、
勤労婦人対策に関しますことでございまして、その
一つが
育児休業に関することでございます。
その第一点は、
昭和四十七年に制定されました
勤労婦人福祉法によりまして、その第十一条の定めによります
育児休業制度の
普及促進ということで、このことについては
施策の面でいろいろ具体的に今日進めていただいておるところでございますが、この中で私がぜひお願いしたいといいますか、
促進してほしいことの
一つ、現在ただいまこの
育児休業の
促進ということで、
出産をいたしました後、
育児を希望する
雇用者に対しまして、雇い主に対しますいわゆる
奨励金が
施策の中で決めてございます。これは大変結構なことで高く評価しているところでございますが、一
事業所につきまして一番最初に
出産があった場合にのみ
奨励金がいま十万円を超えているかと思うんですが、行われておりますけれども、これを何とかもう少し幅を広げていただけないだろうかという気持ちが一点ございます。というのは、いま
育児休業制度の
拡充強化ということが大きく叫ばれておるときでございますけれども、私は法の
制定そのものよりも、今日まで
労働省が手をつけてこられましたように、
施策の面で大きく深みと幅を広げてほしい。ですから、一
事業所について初めての
出産があったときに
奨励金を差し上げますよという、これも結構でございますが、
出産の
件数ごとにそれを実現できないものでしょうか。これを一点お尋ねいたします。
それから
二つ目は、いまちょっと申しました
育児休業法というものが、これはその後に、
昭和五十年に制定されまして、現在
義務教育の場におります
女子教員あるいは
看護職あるいは
福祉の場で働く
女子等につきましては適用されております。大変これも高く評価し、みんなその
従業員は喜んでいるわけですが、この
制度を今後
幾つかの
職種、できますれば全部と言いたいのですが、前段で申しましたような時点を踏まえて、今後さらに
幾つかの
職種に
拡大していただくわけにはいかないだろうか、これもぜひひとつ
実現方を図ってほしいという、これは私の願いでございますし、多くの者の希望でございます。
それから三点目は、
中高年労働者、これは先般来いろいろ
先生方からも質問があったわけですが、私はその中で特に今日非常に
労働市場から締め出しを食っているのが
中高年の
婦人でございます。この
婦人対策につきまして、いろいろ御勘考をいただいているところでございまして、先日の
職業訓練法の一部
改正等をめぐりましても、かなり大幅に
対策を講じていただいているわけですが、この
訓練を受けました者があるいは受けつつあります者がどういう
実態なのか。それから、
訓練を受けました結果の成果と申しますのは就労でございますが、これがどの
程度効果を上げているのか、パーセンテージで結構です。それから、特に子育てをいたしております寡婦でございますが、この人方の勤めております場所はほとんど零細
企業でございます。そうなりますと、
雇用条件も余り確立いたしておりませんし、大変みじめな思いをして悲しみの中で日々就労しているのが現実でございます。それさえもがあしたいつ首になるかわからないというような
状況でございますので、このことに対してどういうようなお考えを持っていらっしゃるのか、現在どういう
対策を講じていてくださるのか、かつてはこの子育ての寡婦の就業
促進法という
法律をぜひおつくり願いたいということを提起したことがございました。しかし、
法律をつくる以前に
施策の面で具体的にこれを増強してまいりますということで種々御勘考いただき、今日いろんなものを取り入れて、かなり大きく進行しているわけでございますが、やはり現実は厳しゅうございますので、その辺をさらにどう考えていらっしゃるか。
それから、四つ目といいますか、内職
労働者の問題でございますが、こういうふうに世の中が景気がだんだん落ち込んでまいりますと、内職そのものの、種類はふえたようでございますが、工賃が非常に低うございますし、しかもその仕事すらもなかなかあり得ないということで、いろいろ
労働省、背景にあります内職あっせん
事業所等においては気をつけていただいておりますけれども、内職をしております者の立場になりますと、外に行かなくてよい、子育てをしながら仕事ができるという利点はございますけれども、これまた非常に不確定な現状にございますので、やはり聞いてみますと、
実態を調べてみますと、これではどうしようもないなというものが
幾つも出てきておりますので、以上のことにつきまして私、お尋ねをします。
それで、つけ加えましてもう
一つ、今日なお若年退職が女性の上に大きく振りかかってきておりますので、先ほど来
提案もありましたが、
男女平等ということを踏まえましても一般
労働者並みということを考えましても、なぜ
女子労働者だけがこんなに早く若年定年ということが押し寄せてくるのか、今日の時点におきまして私としても納得できませんので、いま申しました五つのことについて、まずお尋ねをいたします。