○佐藤三吾君 私の時間は五十分なんですが、何か
総理府長官とそれから警備
局長の方が後の時間日程で急いでいるようですから、先にやらせていただきたいと思います。
安恒議員が先ほど御
質問しました
沖繩の問題について、私も実はこの問題を
中心に置いておったのですが、かなり総務
長官の方で詳細にわたっての御説明がございました。特に八日から十日まで
現地に入って、
現地の
新聞を見ますと、非常に
長官が思い切って懸案
解決すると、こういう
努力の評価を含めて
新聞で報ぜられておりましたし、そういう
意味では先ほどの答弁とあわせて非常に適切な
措置だと、こういうふうに思うのですが、ただ、この問題について私は、
長官がおっしゃったように、
沖繩にとっては復帰後の最後の
一つの
事業であるというふうに思うんです。やっぱり根本的には、御存じのとおりに、日本の
交通方法というのがまさに国際的には異端児であって、
沖繩の
実態、
沖繩の現行が国際的には大勢なんですね。そういう中にもかかわらず、国に
一つということから集中的に犠牲を負う
内容のものですから、これは私はやはり国が全責任を持ってやるという姿勢が
基本だと思うのです、大事だと思うのです。
沖繩は、御存じのとおりに、戦争中は日本の本土の決戦場になり、また戦後は占領軍がずっと支配する異民族支配、さらにまた復帰後も米軍の軍事基地が集中的にあるという、そういった
意味では非常に過酷な中で来ておるわけですから、そういう
意味合いにおいて、最後の問題と言われるこの
交通規制の
変更についても十分な
措置が必要だろうと思うのです。
そこで、
長官が
新聞発表の際にもかなり懸案問題について明確になされておる、またきょうの答弁を聞いてもそういう姿勢が一貫しておるという
意味で私も評価するのですが、
安恒議員の
質問に
お答えになった中で気にかかるのが二、三ございますから、その点の
お答えをお聞きしてみたいと思うのです。
一つは、つぶれ地の問題ですね。つぶれ地の問題で、一〇〇%
補償するという大変いままでこの問題についてない態度を示していただいたんですよ。これは、
長官の言う一〇〇%というのは、
道路交通の
変更に伴うものについてというそこがちょっとひっかかるのです。たとえば、交差点の中の角地がございますね。その角地を削ったその分、削る分の
補償について一〇〇%というのか。たとえば、そのつぶれ地というのは、角地を含めて
道路の中に入っておる部分もあるでしょうし、
道路の中に入ってない部分もありますね。そうすると、そういうものを地主としては全部一括しなければ売らないとか、こういうことが折衝過程で出てくるわけですね。そういう場合に、この問題について全額を
補償するという
考え方なのか。これはまあ角地だけじゃなくて、
バスの寄せ場の問題にしてもそうです。寄せ場だけを見ると、そこだけを全額
補償するということはなかなか土地交渉はいかない。やっぱり寄せ場の背後地を含めて
一つの単位の地主のつぶれ地という問題もあると思うんです。そういう
意味で、先ほど
長官の答弁なさった中に、この民有地を含めてという意見もございましたけれ
ども、そういうものまで含まれているのかどうか、そこのところをひとつ先ほどの姿勢に立ってぜひ明確にしてもらいたいというのが
一つです。
それから、
交通方法の
変更に伴って営業
補償というのが、これはもう当然の問題としてしなきゃならぬという
長官の先ほどの御答弁だったと思うんですが。これはまあ、たとえばガソリンスタンドであるとか、
交通と直接
関係するものですね、こういったものについては、これは当然だと思うんですが、たとえば御存じのとおりに、那覇には釣りに行く人
たちを予測をしてたくさん
道路沿いに立ってますね。そういったもの――飲食店、食料品店、そういうもの全部ありますね。そういうものまで含めて完全
補償していくということを言われているのか、そういった問題について、もう少し具体的に
お答えをいただきたいというふうに思うんです。
それから、三つ目に、安謝、古波蔵、それから垣花、この三つの交差点については、国が責任を持って全額で、五十七年から六十年までの間に完全に
一つの
事業を完成すると、こうまあ明言なさったんですけれ
ども、そういうふうに理解していいのかどうか。この点ひとつ、まずお伺いしたいと思います。