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田代富士男君 いま政務次官が、補助金の問題は、国策上からそういう施策がとられているけれ
ども、そういう面のために多いのではないかという御答弁でございましたが、そこでこの不当事項を
指摘された中にいろいろなものがありますが、その中で、この補助金の問題はどのくらいの問題を占めているのか、まあ数字の上における、この不当事項の中における補助金の占めた数字でございますが、これを十年間に累計してみますと、ちょうど
昭和四十二年には件数は百三件、批難
金額が九千二百七十二万九千五百二十九円。四十三年は百十八件、一億四千八百四十二万三千四百四十三円。四十四年は百四十三件、
金額は二億九百六十三万七千百七十五円。四十五年は百三十一件、一億六千六百五十一万三千百八十五円。四十六年百八十三件、二億九千六百四十二万五千二百十六円。四十七年百五十七件、二億三千八百九十七万一千百三十一円。四十八年百三十五件、二億七千三百八十六万五百六十八円。四十九年七十件、二億四百七十六万五千五百四十七円。五十年六十四件、四億三千七百三十一万五千百八十円。五十一年五十件、二億七千三百五十万三百九十二円。これが補助金の件数と批難
金額の合計でございます。
この合計は、
会計検査院にお願いいたしましたいろいろな数字を私の方で拾い上げまして合計した数でございますから、ほぼ間違いはないと思います。最初私はお聞きしたいと思いましたけれ
ども、この数字で間違いはないと思います。
そうしますと、不当事項件数と批難
金額全体に占める補助金の件数と批難
金額のパーセントを出してみましたら、実に大変な
金額が出ております。件数からいきますと、四十二年は三九・六%全体。四十三年は六四・八%。四十四年からこれは件数の出し方が違いますが、新しい件数の出し方でいきますと実に九三・五%。不当事項を受けました九三・五%が補助金に
関係のある不当事項に対する件数です。四十三年までのそういう件数でいきますとそれでも七二・九%。これは四十五年を見ますと八九・七%と六三・二%。四十六年は九二%と六七%。四十七年は八九・二%と六五・四%。四十八年は八八・八%、六三・九%。四十九年は八一%、四五・一%。五十年は七八%、三九%。五十一年は六七・六%、三二・四%。このような数が出ております。特に五十一年度の三二・四%というのは、これは特殊な
事情がございまして、
会計検査院では御承知のとおり、五十一年度の不当事項の批難
金額のただいま申し上げました四十三億一千九百七十七万九千二百十円の中では、この中に
阪神高速道路公団の不用土地購入分、これは例年にない異例中の異例の分が
指摘されているのが約十九億八千万円ほどのあれがありますから、これが含まれておるわけなんですが、そういうふうに見てみました場合に、件数にしまして少なくとも八〇%、九〇%という、そういう割合を占めております。これは大変な数字ではないでしょうか。
金額においても、
金額を申し上げますと、御承知かと思いますが、これは四十二年が九千二百七十二万九千五百二十九円。四十三年が一億四千八百四十二万三千四百四十三円。四十四年が二億九百六十三万七千百七十五円。四十五年が一億六千六百五十一万三千百八十五円。四十六年が二億九千六百四十二万五千二百十六円。四十七年が二億三千八百九十七万一千百三十一円。四十八年が二億七千三再八十六万五百六十八円。四十九年が二億四百七十六万五千五百四十七円。五十年が四億三千七百三十一万五千百八十円。五十一年二億七千三百五十万三百九十二円。これを不当事項全体の批難
金額に見てみた場合に、四十二年は七・四%、そして四十三年は一一・七%、四十四年が一〇・五%、四十五年が一三・一%、四十六年一九・一%、四十七年一六・五%、四十八年一九・六%、四十九年一二・三%、五十年二三・三%、五十一年、これは一一・七%、六・三%。これはいまさっき申し上げました阪神道路
公団等のあれがありますから、この六・三%という数字は比較にならないと思うんです。一一・七%ぐらい。これで見ますと、全体の約二割弱のそういう
金額になっておりまして、この補助金だけの件数が十年間に千百五十四件、批難
金額にして二十三億四千二百十四万一千三百六十六円という、このような数字が出ております。
だから、いまさっき
検査院長は——私は
金額の問題が一件について高くなっていると。確かに物価も上がってきておりますけれ
ども、物価の上がる率よりも、これも簡単に
計算しましたけれ
ども、この
指摘されました
金額の上がり率が高いんです。だから、
検査院長は物価が上がりましたからとおっしゃるけれ
ども、一度
計算されたら——私は
計算しました。それ以上に上がっております。毎年同じことが繰り返されてきてるというんです。まあこれだけの、こういうような不当事項として
指摘された、その中の補助金の問題を取り上げましても、これだけの予算を効率的に使うならばもっとどういうことでもできるんじゃないかと思うわけなんです。
そういう
意味から、後ほど御質問もしたいと思いますけれ
ども、
検査院といたしまして今度新ししい
機構改革をされました。その
機構改革からするならば、補助金がこういう不当事項としてのあれは少しずつ減ってきていると。ともすればこれを軽視しがちな一面を見受けられるように感じます。私は、これは看過できないというんです。まして、いま政務次官が、補助金は国策としてこのようにやっているところに問題があるとおしっゃいますけれ
ども、件数にしましてですよ、政務次官、このように九三%、八九%、九二%と、八〇%以上の不当事項として
指摘をされている。それを、同じことを繰り返しているんです。これじゃ大蔵省の
立場として、前車の轍を踏んではなりませんけれ
ども、これは謙虚に受けとめて、これは対策を講じて改善する必要があると思うんです。だから、最初に
検査院長の方から、それから大蔵省の方からお答え願いたいと思います。