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政府委員(
亀谷礼次君)
沖繩は離島を抱えておるわけでございますが、
沖繩本島を含めて、
本土から見ます場合に、いわゆる
沖繩価格と申しますか、いま
先生の御
指摘ございましたような問題が存在しておることは私もよく承知いたしております。
ただ、
沖繩の全島の散らばりが、御承知のように
沖繩本島から南北大東だけをとりましても優に東西五百キロ離れておる、こういった膨大な地域に各離島が散在しておるわけでございまして、個々の離島につきましてできるだけ短期間に文化を含めた恩恵が行き渡るということが望ましいわけでございますが、必ずしも十二分というわけにはいかないわけでございます。私
どもは、
沖繩のいわゆる物価問題については、復帰後かなり物価が高騰した時期もございますし、
海洋博にかけて物価問題が非常にやかましかったわけでございますので、非常にこの問題については気を配って今日まで来ております。
幸い、最近、
沖繩の物価は
本土の消費者物価の高騰率よりも落ちついてきておると私は理解しておりますけれ
ども、
先生が御
指摘のいわゆる離島におきますこういったものの価格体系でございますが、
一つには、
本土から
沖繩に送られますそういった諸物資が那覇の港においてさらに積みかえをされまして、それからまた
沖繩の各離島に送られるわけでございます。そういった面でいわば持ち込みの際のかなり流通経費がかさばる、これはまあやむを得ないと申しますか、避けられない問題の
一つでございますが、何とかこれらの問題を少しでも解決する方法はないかということで
沖繩総合事務局におきます運輸部当局ともいろいろ議論をいたしておりましたが、
一つの方法として、たとえば
沖繩の港に
本土から貨物が入りますものをそのまま積みかえをしないで
沖繩の離島に航路をそのまま延ばしまして、いわばそういった諸掛かりをできるだけ軽減をする、これは当然いわゆる離島-本島間の航路の
調整の問題にも絡むわけでございますが、そういった問題。あるいは離島に
本土から直接貨物船が定期ないし不定期で乗り入れる、こういった問題の解決も必要なわけでございます。
かたがた、そういったいろんな問題、あるいは
沖繩本島から離島に運ばれます物資に不当な諸掛かりがかからないような
行政指導をする、各般の問題もあるわけでございますが、現在、たとえば
沖繩の本島から石垣、
宮古等の離島に送られます石油、ガソリンでございますが、こういったものにつきましても復帰特別措置に基づきます
沖繩における石油のいわゆる軽減措置の中の一環として、県との連携でそれらの運賃、諸掛かりを差し引いた価格で、これらの燃料が離島に運ばれるというふうな措置も講じておるところでございますが、せっかく御
指摘のように、必ずしもすべての点にわたってこれらの措置が万全に実現をされておるとは言いがたい面もございますので、
沖繩開発庁だけの所管の権限ででき得ない問題がこの場合大半でございますが、離島問題の一環としてわれわれも取り組んでいく所存でございます。