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国務大臣(
福永健司君) まあ、
内陸部に
空港を置くのがいいかどうかというようなことにつきましては、ずいぶん
議論もございます。私自身も、
個人といたしましてはいろんな
考えを持ってきた一人であり、十数年前に、新
空港をどうするかというころの
党役員の一人でもございました。
それなりにいろんな
論議があった過程もある
程度は
承知をいたしておるわけでございますが、まあ、当時いろいろ
議論を尽くして、かなり長い
間議論を尽くしたあげくにああいうように決まったということでございまして、当時の
事情といたしましては、大変ほめるというわけにもいきますまいが、やむを得なかったというように私は思っているわけでございます。
これからのこと等につきましては、私はまた
それなりに
意見を持っているわけでございます。しかし当時としては、海なら海にということについては、ずいぶん大きな抵抗がありました。今日になってみれば、いろんな
意見もあるわけでございます。当時は陸を地ならしして、そこへするのが
常識であるように、わりあいに簡単に
議論が向いていく傾向が確かにございました。今日になってみますと、確かにいろいろの
考えはあり得るし、翻って過去にさかのぼってということになりますと、これまた、これなりの
考えがございますが、総じて、しかし私は、当時を思い起こしてみますと、あれだけあのときにいろいろ
論議をして、そのときは全体として、まあこういうところかという
——少し言い方が余り正確であるような、ないような気がしますけれども、正直な話、あのころはそんなことでございました。私も三十年間
国会におりまして、いろんな
経験を経てきましたが、この
空港を決定するときには、確かにみんなでずいぶん
論議をいたしました。そのときに、だれがよかったとか、だれが間違っていたなんて、いまさら言ったってしょうがない。決めたのは、しょせんは
自民党政権でありますから、すべて
責任は感じていくべきでありますが、いずれにしても、そういうことについて
反省はないかとおっしゃれば、ないというわけではございませんが、だからといって、あれが大変間違っていたというような
事情でもなかったということを私は申し上げたいと思うのでございます。