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内藤功君 時間の
関係で、次の問題へ入りたいと思います。
これは、先ほどからこの私鉄の問題を続けてきておりますが、具体的に利用者サービスというものが一方で非常にいま消極的なんです。私は本当の行政指導はこういうところに重点を置いてやってもらいたいという
意味を含めまして、具体的な例を出した方が話が進みやすいので東急電鉄の例をとって御
質問したい。
一つは自転車置き場の問題。これはもう小さな問題のようではありますけれ
ども、現在内閣に推進本部もできまして、実は大きな国民生活の問題になっております。私の取り上げたいのは二カ所で、東急新玉川線の世田谷区にある用賀駅の北口の場合であります。非常に問題になっておる。ここは昨年の四月に開通しましてから、駅を利用する通勤者の自転車が
——私も見てきたんですが
——駅
周辺の生活道路を中心に、約五百台が歩行者通路にまであふれておるという状況であります。これが用賀駅
周辺。(写真を手渡す)そこにありますようにあふれている。区議会でもことしの五月に自転車置き場
設置の請願を全会一致で採択をいたしました。そしてこの
周辺にはそれじゃ適当な土地があるかどうかということを調べまして、ずばり申し上げますけれ
ども——失礼しました、こっち、これはその次であります。そのいまお渡しした中で自転車の向こう側にさくがありまして、そこに空地が見えるんです。これは実は
東京都の都市計画道路の予定地として将来
東京都が買い上げる、そういう予定の土地だと言うんです。そこでそこがあいているじゃないかと、その一部を使えば自転車置き場ができるんですね。こういうことを地元の区議会からしばしば四回にわたってことしになってから東急に問い合わせた。私が
質問するよりもこれは東急に会った方がいいと思って、私自身実は東急に面会を申し入れたんですが、なぜかほかの会社は私
どもに会うんですが、東急は会わないんです。そこでやむなくこの
委員会でこれを取り上げるわけなんです。そこで
東京都へ行ってみますというと、将来、都が買い上げるときに更地になっていればいいと、それまでの間暫定的に自転車置き場で使っても都としては支障はないという答えが、
東京都の建設局からは返ってきておるんです。そこで、永久的と言うとこれまた次の問題になりましょうから、当座このあいているところを暫定的に使用させるということは可能だし、
東京都もいいと言っているんですから、買う予定の
東京都が。区も去年の六月以来ずっとそういう方法でどうだと、暫定でもいいということを申し入れてきているわけなんですね。少しもこれは無理な話じゃないと思うんですね。この点をひとつ、私は直接東急に会えなかったものですから、なぜか会うことを断られたものですから、これは
運輸省の方もお含みおき願って、こういう希望についてこれは行政指導をやっぱりきちんとしてもらいたいと思います。内閣でも決まっているんです。
もう一つは、ついでに
質問をもう一つ言いますと、その東横線の学芸大学前であります。先に渡した二枚の写真。西口と東口合わせて五百台の自転車が放置されておる。これについてもう
目黒区の当局から四回ぐらい東急に申し入れをことしになって行っております。
目黒消防署長に聞きましたところが、自転車の放置がひどいので緊急の場合に消火栓が使えない危険もあると、こういうことを署長は非常に心配しておるわけであります。そこで、これはどこに使う土地があるかというと、東急の駅ですね、学芸大学駅の地下街に百二十五坪の施設があるんです、いまあいているんです。そこを利用さしてくれというのが地元の区とそれからPTAの要求なんです。ところが東急側は、これをゲームセンターにするということなんで、ゲームセンターにしますというと自転車もさばき切れないし、それからまた、いわゆる非行問題につながる危険もあるというんで、ゲームセンターにするくらいならこれはもう自転車置き場にすべきだということで、これは住民の強い要望になっております。私はこういう個別企業の問題をここで取り上げるのは異例であることは承知しつつも、東急側がこの問題の面会をしないものですから、あえてこれを明らかにして
運輸省から閣議の決定の線に従ってしかるべき行政指導を私はお願いせざるを得ないということです。この二点について、
運輸省にもう事前に申し上げておきましたが、事前にお調べの結果と、それからどう対処されるかという点を伺いたい。