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西宮分科員 実は私、この問題をこの機会にお伺いをいたしますのは、そこまで運んで大変結構だと思うのですが、私は常任
委員会が法務なものですから……。
新聞報道によりますると、この
国際人権規約の批准について一番問題になっているのは法務だというふうに、ある新聞が書いておったわけです。そこで私は、去年の国会で、法務
委員会でそのことを指摘をいたしましたけれども、当時、法務
大臣は就任間もないころでもありましたし、非常にはっきりしなかったわけです。それで私は、そのことの必要性を強調したわけであります。そうしましたら今度の国会には、法務
大臣の所信表明という形で劈頭に法務
大臣の意見が開陳されたわけです。それによりますと、早期に批准するのが適当であるというふうに述べられておったので、私非常に意を強うしたわけでございます。
〔
主査退席、片岡
主査代理着席〕
私がいろいろ
国際人権規約の批准が必要であるということを強調して、これに関連する私の
立場を法務
委員会でも申し上げて、法務
大臣にもこれには大いに共鳴をいただいたわけです。
実は、これは私の個人的な意見ではございましょうけれども、ちょうど昔の封建時代あるいはまた戦国騒乱の時代、そういう際に、やがて
日本が
一つの国になって、
日本の国の中では戦争がなくなるのだと言ったらば、当時完全に気違い扱いをされたに違いない。同じことがいまの
国際間においても言えるのだ。しかし、やがて
世界は
一つの国になって、
世界の国の中でもうお互いに人間が相争うというときはなくなるのだ、そういうことを実は私は選挙のたびごとに申してまいりましたので、これはいわば私の選挙公約みたいなものなのであります。そういう
立場から、私は、国会の中にあります
世界連邦国家
委員会というものの
事務局をお預かりをいたしておるわけです。御承知のように委員長は福田篤泰さんでありますけれども、超党派の機関でありますので私は
事務局を預かっておる、こういう
立場にあるわけでございます。
お互いに人間が人間らしく生きるというためには、人権を完全に尊重し合うということが当然に必要であるし、さらに、できるならば
国際間に完全に戦争などがなくなる、ちょうどかっての
日本が現在の
日本に変わったと同じような状態が
世界的にもできなければならぬ、こういうことを申し上げてきたわけであります。この
世界連邦を建設しようという民間の団体があるわけでありますが、これと相呼応いたしまして国会内に
委員会ができておる。これは
昭和二十四年十一月二十日に創立をいたしましたが、そのときの記録を見ますと、衆議院から二十四名、参議院から二十五名出席をいたしております。衆議院の中では松岡駒吉、北村徳太郎、山崎猛、三木武夫、鈴木義男、水谷長三郎、笹森順造、森戸辰男、小坂善太郎などといった、全く
日本の
政治をリードしてきた方々が参加をして、そこで行われた宣言を見ますとまことに崇高な理想を掲げ、あるいはきわめて次元の高い
立場からこの
世界連邦運動のためにわれわれは全力を挙げるんだ、それがわれわれ国会
委員会の道義的な義務であるというような決議をいたしておるわけでございます。
この国会
委員会には
園田大臣にも、これは
大臣になる以前からでございますが、早くから参加をしていただいて、いろいろこの推進に当たっていただいているということで、私どもそういう意味では感謝をいたしておりますが、人権規約に入ります前に、一言だけ、この問題について
大臣のお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。