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井上(普)
分科員 こういうように村の中で非常に不安を感じておる。あるいは減反に協力せぬからわしらには加算金がつかなかったのだというようなことで、村八分になるおそれのあるようなことが事実行われつつあるのです。うわさされておるのです。ペナルティーにつきましては一応の
方針を出されたようでありますが、特にこの加算金についてはひとつお考えを願って、公平にやられるようにお願いいたしたい。
あとやりますと時間がちょっとないので、特に緊急を要する問題を申し上げますと、実は
中央競馬会が美浦にトレーニングセンターをつくる、これをこの四月一日からともかく向こうへ移るのだというお話で、先般
中央競馬会の理事長の大難さんに参考人としておいでいただき、私は交通量の
関係から無理だということを申し上げたのであります。特に成田空港の開港とかち合いまして、一体交通壁がどうなるのか不安定な状況であります。しかし
国民的な関心は、競馬というのは
国民的なレジャーになりつつある。一例を挙げますと、テンポイントがああやって足を折りまして、そうするとテンポイントの見舞い金が百万円集まったというのですね。ともかく毎日毎日の大新聞のスポーツ欄に、テンポイントはきょうは重態だ、あるいは蹄葉炎を起こしただのというようなことまで載るような時代になっているのです。ファンとしてはこの問題につきまして非常に重大な関心を持っておるのであります。
そこでこの前も、交通量の
関係から申しまして、
大臣、こういうことになっているのです。ここに私は建設省の交通調査のグラフを持ってきたのですが、特に京葉道路の状況が、現在でも朝の六時から七時につきましては、ともかく非常な込み方をする。実は私は先刻
中央競馬会にこのことをひとつ延期したらどうかということを申したのでありますが、やはり現状どおりやるのだというお話で、あるいは人によると大難さんに対して個人的に非常に無礼な言動を吐くような人たちも出ておるということを私は聞いておるのです。しかしそういうような方ではないと思うので、素直にひとつ聞いていただきたい。
大臣、朝の四時半にこの美浦を出るのです。そしてこういう国道を通るのですが、国道も車道が幅六メートルのところをずっと通ってくるのです。そして四十台の車が、馬四頭乗せるのですから大型のトラックになりますね。四十台並んでずらっとやってくる。そうして成田のインターチェンジに上るわけであります。ここにも問題がある。というのは右折するのです。右折、左折する場所が三カ所あるのですが、これがまたともかく朝の四時半に出るというのですから、ないとはいいましても、これはひっかかったら大変なことになる。そうして出てくるというと、これが県道です。これがインターチェンジ、成田からのものです。こういうように、この状況を見ますと、成田空港が開かれますと、運輸省は交通量は一日一万台ふえるだろう、こう言っておりますけれ
ども、しかしこれとても予測がつかない。この中でともかく馬を運ぶのでございますから、これは大澤さん、
中央競馬会ではさっき二時間半とおっしゃっていましたね。——そうですね。二時間半だと申されるのですが、とてもじゃないが、私らは二時間半で美浦から府中まで行けるわけはないと思う。四時半に出ますと、どうしても七時のラッシュにひっかかってしまう。そうすると一体どうなるかと言えば、これは公正なる競馬が行われないのじゃないかと私は感ずるのであります。そこで、朝の四時半に出るということになりますと、馬は一体朝何時にかいばを食うことになるかというと、四時半に出るのだから、どうしても四時ぐらいにはかいばを食わさなければならない。農林
大臣、朝の四時ぐらいにかいば食わせますと、それからずっと夕方四時の競馬にまで馬に飯を食わさないのです。あなたもよく御存じだろうと思う。こういうので公正な競馬が行われるだろうか。こういうことがまず考えられる。それから同時に、四時半に出発するとすると、それまでにまずトレーニングセンターにおいて朝には一遍回ってこいといって、普通でありますと、レースに乗る騎手が乗って走ってくるのです。そして載せる。こういうようなことになると、まあ二時間半とおっしゃるんだが、私は三時間半ぐらい府中まで運ぶとかかると思う。それで、特に馬に対しましては、スピードが一定で進んでおるトラックに載せておるときには問題はない。しかし、ずっと進んで渋滞にひっかかってストップしたり前進したときには、これに及ぼす影響というものは大変なものがあるらしい。こういうようなことから考えましても、私はちょっと無理じゃないか。現に、阪神におきましては、栗東でトレーニングセンターがつくられました。そして栗東から名神に即乗るのですから、専用道路みたいな道路ですから、これは簡単に行けるようです。しかし、実際に見てみますと、事故率はどっちの方が多いんだというと、関東よりも栗東の方の馬の事故が多いのであります。こう
いうようなこと。
私が、競馬会のやることをやるんだと言いますと、国会連絡員の諸君がわしに、やってくださいよということで、激励を受けてきょうもやってきた。ともかく、それほどこれについては関心が深い。私は、成田空港の車の交通量が一定状況になった、大体このとおりであればいつごろになるということになって移転してもいいんじゃないだろうか。いま直ちにこの移転をするということについては、ともかく不測の状況が非常にたくさんある。そして先ほ
ども申しましたように、私は馬がそこまで絶食するということを聞いてなかったのですが、聞きまして、そうなんですか、それは大変だ、これはファンのためにひとつ物申さなければならぬ、ということで実は質問を展開しているのです。ところが
中央競馬会は、先日までは、このことについては、いや、現状どおりやるのだ、こう言うんですね。監督官庁である農林
大臣とすれば、公正なるレースが確保せられるということを
中心に物事を考えるならば、やはり一考する必要があるのじゃないだろうか、このように考えるのですが、
大臣いかがです。しかも、これは一考を要するといいましても、これは早いことやってあげなければいかぬ。といいますのは、府中であるとか中山にある厩舎の子供さんが、この四月に学校が移るので、早く結論を出してやらなければいかぬと思うのです。私は九月まで延ばして、二学期から行かすようにする。それはなぜかと言えば、成田空港の交通量の大体の流れがわかってきたときに初めて移していいのじゃないか、こう思うのです。いや、それは私の方は美浦のトレーニングセンターも
計画しておりましたのですから、ひとつそのとおりやらしてもらいたいと言いますけれ
ども、しかし成田空港ができるということは、これは四十二年にできて、もう四十五、六年ぐらいには最初の
計画でともかくできる。その
計画にのっとってやはり美浦のトレーニングセンターも後からつくったものだと思うのです。そういうようなことを考えますと、やはり成田空港の道路の状況を一応把握した上で移転しても差し支えないのじゃないか、そうすべきが当然だと思うのですが、どうです。