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渡部(行)
分科員 そこで、本当に時間がなくて申しわけないんですが、少し要領よく御
答弁をお願いしたいと思います。
宮城県沖、特に金華山沖というのは、いつも地震が多くて、その辺に大体震源地があるわけですね。ですから、そういう地域の
状況というものを十分
考えた際に、こういうところはやはり特別の設計をして強化策を講ずるべきだと思うんですが、ひとつその点をよろしくお願いします。
次に、国鉄只見線についての安全運行の確保についてでございますが、これは特に冬季間非常にダイヤを削減され、あるいは豪雪のために汽車が、いまの列車がとまって通勤者に非常に迷惑をかけておる、こういうことの解消をぜひ急いでいただきたいということでございます。
これは御承知のように、昨年はいままでのそれこそ何倍という大きな
予算をとっていただいてなだれ防止の
対策等をいただいたわけですが、しかしそのなだれ防止の
対策にいたしましても、もう五メートルか十メートルさくを延ばしていただければ完全にできるものを、それが中途半端に終わっているところが多々あるわけです。そういう点をやはりああいう工事でなくて、やるなら完全にやる、そういうような
やり方をしてもらうわけにはいかないだろうか。この点がまず第一点。
それから、こういう防護
対策をする際に、一方においては林野庁に頼めば治山事業としてできる、あるいは鉄道を守るという
意味でやるのが、その下に国道があって国道の防護の
対策にもなるという、関連した
場所がたくさんあるわけです。そういう際に、林野庁や
建設省と連携をとってやればもっと
予算を効率的に有意義に使うことができるのではないだろうか、こういうことを痛切にこの間の調査で感じさせられたわけでございますが、この点についてもひとつ十分
配慮していただきたいと思います。
それからもう一つはレールでございますが、只見線は電源開発のためにつくられた線路を引き継いだわけで、三十キロのレールがまだ七十四・一キロメートルもあるわけでございまして、こういうレールは早くつけかえをしていただきたい、交換を進めていただきたい。そしてまた、そういう路線ですから路盤が非常に悪い。この路盤改良を進めないと本当に国鉄らしい運行確保はできないではないか。しかも、会津蒲生から只見間にある叶津川橋梁というものは半径が二百五十メートル、そうしてこの橋脚は非常に傷んでおり、なおかつカーブにカントがほとんどない、こういう状態から、列車は常に時速三十キロの制限を受けてのろのろ運転をしておるというのが実態でございまして、こういう問題の解消にも十分
配慮していただきたいということであります。
時間がありませんから、言うべきことを言わせていただきます。それから要員の適切な配置についてでございますけれ
ども、只見——川口間というものは、ダイヤの中でも運休されておる一番しわ寄せを受ける区間でございまして、ここに、この中間にある横田駅に除雪車を中継駅として配置するなりあるいは要員一名くらいは常置させれば、何とか冬も常時並みに列車を通すことができるのではなかろうか、こういうふうに
考えるのですが、その点はいかがでしょうか。
さらには、国鉄の運行確保とそういう防護
施設の工事に当たっても、
地元住民との対話が非常にない。そのために国鉄の施策というものが
地元から非常に反発を買っている面もあるわけでございます。したがいまして、今後はダイヤの編成やあるいは踏切等の除雪の問題等については、十分地域
住民やその
自治体との話し合いを進めるべきではないかと思いますが、その点についてもひとつよろしくお願いしたいと思います。
それからもう一つは、冬季間の作業の環境でございますが、なだれを監視するために監視所がありますが、これは言ってみれば全く監獄のようなもので、小さな窓一つに便所もない、そして畳一枚敷かれていない、こういうような中で監視を続けさせられているわけでございます。こういう点についてはもっと温情ある国鉄の業務の推進というものが必要ではなかろうか、こういうことを非常に強く感じさせられました。
それから
最後に、五十三年の一月一日から五十二年の四月十日まで延べ日数にして百日間、列車の運行がとまったわけでございますが、この列車の運行がとまったことによって定期券を持っておる方が一体どのような影響を受けたか、これに対して国鉄はどんな措置をしたのか。また現在、こういう通勤、通学の乗車人員五千六百三十三人の中で、冬季ダイヤを組まれたために影響を受けておる人たちはどのくらいいるのか、この辺を明らかにしていただきたいと思います。