○山本(悌)
分科員 大臣にお尋ねする前に一言申し上げたい。
先ほどここで御
答弁になりましたが、私は佐渡が島の出身だから、うそを言ってもらうと困っちゃう。佐渡は確かにジェットフォイルが就航しております。お帰りになったからいいですけれ
ども、ジェットフォイルの就航で、二百万も観光客が来るからもうかってやるなんて、そんなでたらめを言ってもらっちゃ困ります。これは、佐渡が島は百万観光ということでかなり売り込んだけれ
ども、昨年就航してから大体、昨年度七十万から九十万の間である。百万に満たないのです。特に、昨年度だけジェットフォイルを見れば、これは悪くはないのですよ。実際悪くはないのですけれ
ども、百万観光を唱える佐渡が島としては不十分であったと、こう思うのです。だから、先ほど御
答弁がありましたように、ジェットフォイルは単価が高くてそろばんが合わないのも事実であります。
それから佐渡へ行く船が一時間十分のが四十分で行くなんて、これも全くうそだ。そんなでたらめを言ってもらっちゃ困ります。いままでのフェリーでは、遅いのは二時間二十分、早いので二時間十分、それが五十五分で行く、こういうことです。
私が
質問しようと思っておること以外のことを申し上げるのですけれ
ども、運輸省さんもひとつ正確に把握して御
答弁していただかないと困る。それは、これから御
質問する佐渡に関してのことでございますから特に私はそれを取り上げるのでありますけれ
ども、運輸省さんお帰りになったから、御
答弁できなければ結構です。
確かに、観光客あるいは人を運ぶについてはそれほどいま不便を感じてはいない。ジェットフォイルをもう一機つくるという話になっておりますけれ
ども、ところが、困ることには、貨物の輸送に大きな問題を生じておるのですね。これは、日本を取り巻く三千幾らの島がありますけれ
ども、いわゆる貨物の運賃が非常に高いものですから、離島としては非常に困っておる。なぜならば、これからお尋ねをするところでありますけれ
ども、離島振興の
公共事業費をことしは大分つけていただいた。一千億以上になったわけでありまして、去年から見れば三八%も上回っておるし、ありがたいのでありますけれ
ども、さあ公共の投資をするということになりますと、道路にしても建物にしても、皆何かで運んでいかなければならぬ。何かというのは船であります。先ほど橋の話がありましたけれ
ども、橋のかかるところはいいけれ
ども、船で運ぶ。この船で運んでいく貨物の運賃が高いので、願うことならば、これは
国土庁長官にお願いすることではございませんけれ
ども、何とか補助
制度のようなものを確立できないものだろうか、これは離島ということでお願いをするのでありますが、補助をしてあげませんと実際困ってしまうのです。そういうことが第一点であります。それは結局は島民の
生活物資にも大きな影響を与えているのです。佐渡が島を
一つの例に取り上げますと、あんな大きな島でありますけれ
ども、人口八万七千人、昔は十二万と言われたが、過疎になりまして、一市九カ町村ございますけれ
ども、本土と佐渡が島の物価の対比というものは、大体一・五倍ぐらい高いのです。一・五倍ぐらい高いというのは、結局運賃がかかるということなんであります。そういうことで、ここのところを改めてお願い申し上げておきますけれ
ども、ぜひひとつ補助
制度ができるような仕組みにしてあげていただきたい、そうすれば、かなり離島の人も助かるのではないかと思います。
そこで、それにあわせてもう
一つは、
公共事業をやることは非常に結構でございますけれ
ども、
大臣、これは離島に限らずでありますけれ
ども、特に、いわゆる貧乏町村、赤字町村では超過負担がかなり影響するのですよ。それでこの点をどういうふうにお
考えになっておるのか、まずそこからお尋ねしてまいりたいと、こう思います。