○中野(寛)
委員 そのことを何よりもまずいまの
教育の最大の課題として、かつ緊急な課題として精力的にお取り組みをぜひいただきたいと私は思うのであります。
それから、現在たとえば学校の教
職員の皆さんとPTAの不信感について、昨日も実はある人からこういう話を聞きました。特に農村地区に行くと、そういう地域で残念ながらまだ平均的な所得というものが低い地域がある。そういうところで学校の
先生方がたまたま一番給料が高いなんというようなところもある。教
職員の給与を引き下げろなんということを言うつもりはありません。むしろその待遇を改善することこそ大切だとは思います。ところが、そういうことでさえ実はその地域と学校の
先生方との間の不信感になったりしている。
たとえば校長
先生と
一般の
先生方、管理者とそうでない方々との不信感。そしてまたこういうケースも聞いたことがあります。その校長
先生と現場の
先生方との対立
関係の中で、校長
先生を取り囲んで、そして生徒が見ている前でその校長
先生との
団体交渉的なものが行われる。一見しますとまさに校長
先生が突き上げられている。交渉が激化しますと、幾ら学校の
先生といえ
ども言葉が激しくなる。そうすると結局、文字どおり校長
先生は突き上げられている。多勢に無勢、校長
先生はしゅんとしている。それを生徒が見ておって、
先生方や、まして校長
先生に対する信頼感がその中から生まれるはずがない。私はそういうことをたびたび耳にする。私は大変不幸なことだと思う。ですから、そのような
一つ一つの事例を見るにつけても、子供
たちの目の前で、ましてや、やってはならないことが行われたりする。子供
たちの目に見えないところだからといっていいものではないけれ
ども、そういうものが行われている。これはどちらが原因だと一概に言えません。しかし、そのようなものをなくすことが、学校
教育だけではない、このような
社会教育についても大変必要だと私は思う。
今回の問題も、仄聞いたしますと、このオリンピック
青少年総合センターにお勤めの皆さんと
理事者との話し合いは、冒頭、退職金の話から始まったというようなことであります。結局、われわれは首になるのではないかという不信感がそういうようなことから生まれてくるのは当然だと思います。そのような
一つ一つの言動というものに特に注意されなければいけないと私は思うわけでありまして、そのようなことがなかったとすれば、もっと信頼感の中にこの
センターをどうお互いに
協力して充実していこうかというところから話が始まっておったとすれば、この話はもっとスムーズに解決をされるというふうに私は思うわけであります。話が長くなりましたが、ぜひそのことに特に御注意をいただきながら対処していただきたいと思うわけであります。
さて三番目に、新しい
機構、
定員の問題であります。
定員については、
文部省の
定員の枠の中で消化するということでございますけれ
ども、それが言うなら行政改革の目玉みたいに言われているわけであります。しかし、あくまでもそれは現在の
職員の皆さん方の御
協力を得るということの中で消化をされなければいけないと私は思う。あの
センターについて最も詳しく、そして熱意を持っておられるそれはやはり現在の
職員の皆さんだろうと思うのです。ですから、その現在の
職員の皆様方に今後ともその
内容の充実発展のためにできるだけ御
協力、また御努力をいただかなければいけない、こう思うわけであります。また、
センターで経験をされたいろいろな
社会教育に対する熱意だとか技術だとか、そのようなものを広くそのほかの
社会教育にも御活用いただかなければいけないだろうと思います。
先日の
大臣の御答弁の中で、現在の
職員の皆様方にできるだけそのことができる努力をする、少なくとも失業状態なんということには一人たりともしないんだという御答弁がございまして、私はそのことを
大臣がお答えになったのでということで御質問いたしませんでした。しかし、あえて、今日の状態の中で
職員の皆様方の
先ほど来言っております不信感というのは現実に表に出ている、そのことに対して、
大臣から確認の
意味で改めて御答弁をお願いしたいと思います。