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平泉委員 そろそろ時間になってしまって、非常に困っているのですが、まさに、食生活とか、それからいま
局長も言われましたが、住生活のようなもの、こういったものがやはり非常に実感的に悪い。ことに住生活はだれも否定できない状態である。それから、食生活も、いまおっしゃったように、どうも西欧と比べると大分違うけれども、なおかつエンゲル係数は西欧の多くの国よりはかなり高いというのは、単価がよほど高いのでなければそういうことにならない。そういうふうな実態を
考えますと、国際
経済との摩擦の
部分はかなり一方、そこで出てくるわけであります。その辺、たとえば農産物の問題などについて最近非常に大きな
議論が闘わされておるわけでありますけれども、そういった問題について、これは現在
政府部内でも意見がなかなか簡単には一致できないであろうと思いますけれども、何かわれわれは、やはり
国民全体から見て、
幾つかのピンポイントすべき問題、ここに大きく違っているんだというような問題に焦点を当てていただきまして、問題の焦点を逆にそらすとかいうことでなしに、これはちっとも恥ずべきことではないので、恐らくそのときの
政府の責任でもない。これは自然条件もあるのでありましょう。いろいろな条件もあるわけでありますから、まさにここがクルーシャルな問題だということを
白書あたりではぜひひとつはっきりと表明をしていただきたい。だからこそ大きな
議論が国内に巻き起こってくる。閣内にもぜひ巻き起こっていただきたい。そうしてこそ、
国会を含めたそういう
議論の中から
国民的なコンセンサスが生まれなければ、逃げ回っておると、どちらにとっても余りよくないという
事態が生じかねないし、
他方、外圧の方は本当に待ったなしにやってくる。たとえば、
経済白書の中などには繰り返し、あくまでも自給資源を活用することが大切だということが、唐突に出てくるのです。自給が大事であるという
議論は、
経済議論の中でいきなり出てくるのは非常に唐突な感じがするので、一般的に貿易が非常に大事であるという
白書をやってくる中で、自給だ、自給だという
議論が出てきますと、これはほかの
議論とディフィートしてしまうわけですね。もしそれが非常に大事であるならば、これは
経済の問題とちょっと離れてくるわけです。ですから、これが
経済白書の中でも、ほかは非常に
近代経済学の
議論をやっておると、最後になるといきなり自給ということがぼこっと出てくる。どう見ても、どうしてこういうものがいきなり入ってきたのだろうという感じがいたします。むしろ、そういう問題を取り上げられるのであるならば、はっきりとそこを、ここは
経済外のこういう要因があるということをピンポイントされる必要がある。これは、ぜひ私は要望したいし、そうやって問題をはっきりさせることによって、逆にそれをどう解決しようかという
議論が出てくる。いつまでも問題が錯雑してくるような気がする。ちょっとその辺について最後に
長官の御意見を承りたいと思います。