○藤原
委員 大臣、いろいろおっしゃっていただいたわけですけれ
ども、いま私が問題にしておりますのは、
公団用地内にある暴力集団の不法な建物に電話を架設し、しかも問題になった後にさらに移転にまで
公社が協力していることです。完備しているものに手をかして、取るどころかもっとりっぱにしてあげますよというふうな
状態で協力をしている。言わば、国の土地にある不法の建物が不法活動の拠点として使用されているのに、さらに一層の便宜を国が与えているということなんです。それで、
公社は今度は電話までそのように便宜を図ってやっている。それで、大臣はこのようなことについてどう
考えておられるのかということを聞きたかったのですが、大臣は大所高所からか知りませんが、大変大振りだけれ
ども大変抽象的だ、具体的でないというふうに思うわけです。
大臣が三月三十日の本
会議で
答弁したところの、法的に問題の
検討を進めるというのは一体どういうことか。あれからもう二カ月たっているわけですね。約二カ月経過した今日、一体何をしてこられたのかということを聞いているわけです。また聞いてもいまと同じような抽象的な
お答えだと思いますが、だから、大臣も含めてあなた方は、あくまでこのにせ左翼暴力集団の被害のごとく装っているけれ
ども、私がいま
質問して
指摘をしてまいりましたように、実は、暴力集団の蛮行の事実上の加担者になっていると言われても仕方がない、そういうことしかしてこなかったのではないかということを私は強く
指摘しているわけです。
ケーブルの切断などを防止する未然の
対策の最も重要なことは何かと言ったら、暴力集団の破壊活動をあらゆる手だてを使って行わせないようにすることだと私は思います。起こってからだれが切ったんだ、どんな
刃物でやったんだ、どうして
ふたをあけたんだということばかり言っていてもだめだということなんです。公共の福祉の増進を目的とする電話がその反対の破壊活動を目的とするために使用されるということはあってはならないことだというふうに思います。郵政大臣として、運輸省や
公団または
警察とよく相談して、現行法の活用によってあらゆる
対策を講ずることが必要だというふうに私は思います。
先日、三月二十九日の参議院の本
会議で、わが党の内藤議員の代表
質問に対しまして、福田総理大臣は、「私は、少しこの種の暴力、また秩序破壊の行動に対しまして、どうも政府も国民もみんな寛容な面があり過ぎた」とおっしゃって、心が広過ぎるとおっしゃっているわけです。「寛容な面があり過ぎたのじゃないかということをしみじみと感じておる次第でございます。そのような認識に立ちまして今回のこの問題は処理しなけりゃならぬ。」云々と答えておられまして、引き続きおっしゃっていることは、「けじめをつけなけりゃならぬ、これが政府の責任であると」と明快に総理大臣が
答弁をしておられるわけです。
大臣は、その福田総理のもとで国務大臣の一人として、いま閣内では一番厳しい
姿勢で臨んでいるのは私だとみずから自画自賛をなさったわけですが、そうすれば、福田総理大臣がこう言われている中でこういった手をかすような事態が起こるということは大変なことであるし、一番厳しい
姿勢で臨んでおられる方がこれでは、あとの大臣はそれじゃどういうことになるのでしょうか。福田内閣は一体どういうことになるのでしょうか。御
答弁をいただいて私の
質問を終わります。