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角坂参考人 いま御
指摘の要望が出ておることを、私も直接会って書類もいただきましたし、
お話も聞いたわけでございます。
要約いたしますといまの四点に尽きるわけでございまして、一点は、要するに早く
測定をやって、
騒音区域にもし間違いがあるならば早急に手直ししてほしいということ。それから
民家防音工事につきましては、従来からやっている一室、二室じゃなくて、全家防音をやってほしいということ。それから
中間目標じゃなくて、七五
WECPNLを先取りしてくれというようなこと。それから夜間の飛行をできれば十時前にとめてくれという四点に集約されるかと思います。
一点につきましては、従来
公団といたしましては一室ないし二室の改造工事並びに成田特有の母屋の外に防音室を一室ないし二室をつくるということでやってきたわけでございますが、やはり中のいろいろな生活様式等のこともございますので、全家防音の要望が非常に強うございましたので、いろいろ制約がございましたが、現在、成田、芝山に六戸のモデルハウスを選びまして全室防音の工事をやっております。と申しますのは、これも十分御承知と思いますけれ
ども、
防音工事をやる対象
区域が現在の
制度で約八百十七戸ございますが、全部家がまちまちでございまして、わらの家もあれば、かわらの家もあるというようなことでございます。全部
一つ一つ変わった設計をしなければいけないわけでございますので、現在は、それぞれ違った家の代表的なものを選びまして設計が終わりまして、
防音工事中でございます。これがやはり全室の
防音工事でございますので、二カ月ぐらいかかると思いますが、八月ごろに完成する予定でございます。これを完成いたしまして、実際これで何十ホン下がるのか
テストをいたしませんと、相当大きな費用をかけまして、あるいは全
室防音工事をやりましても防音の効果がないと、これはむしろ
住民の
皆さんにも御迷惑をかけるわけでございますので、その
テストをやりまして、先ほど大臣もお答えになりましたように、
方向といたしましては、その結果によりましては全
室防音工事をひとつ先取りして五十三年度でもやるようにというようなことで、現在関係方面といろいろ折衝中でございます。
それから
騒音地区の
見直しにつきましては、先ほどからるる御説明いたしますように、一応
公団自体もやっておりますし、各市町村もそれぞれやっておりますし、今月の十日から県におきましてもそれぞれやるわけでございますが、こういうあらゆる
データを総合いたしまして、現在の
告示されております
騒音地区の
見直しをもう一遍やるというようなことでございます。
以上、
地元の要望に対しますものにつきましては、私から代表の方には口頭でその辺の趣旨を御説明いたしまして、それをひとつ早くやってくれという御要望をされて帰りまして、ある
程度御理解いただいていると思いますけれ
ども、全
住民に対しましてはまだそこまで徹底いたしておりませんので、これから各市町村を通じまして御理解を得るように努力してまいりたい、かように存じております。