○山本(悌)委員 総理府令でそういうふうになっているとすれば、それは変えることは可能だと思うのでありますが、いま局長の話にありましたように、ぜひ統一していただきたい。というのは、私はこんなふうに
考えているのです。私の
考えでありますから
参考にしてもらいたいと思うのです。
いま
日本の人口、成年者で免許を持っている数というのは相当の数に上っていると思います。同時に、これから若い、いわゆる高校を率業してから免許を取る層も非常に多いと思うのです。また一方、高校に行く数もいまや九〇%近くなっている。あるいはオーバーしていますか、かなりの数になっていると思うんですね。ですから、将来は高校
教育の一環の中に徹底して
交通問題を含めた免許を取得する
方法があっていいのではないか。これは私の
考えですよ。ぜひひとつ
考えていただきたい。そうなると、この
自動車教習所は要らなくなるのではないかというのですが、そうじゃないんですね。いま高等
学校の運動場で
自動車を走らすということは不可能なわけでしょう。ですから、この
教習所や
学校がオブというかサブというか、そういう形で行われていく、いわゆる免許取得の
方法として行われていく。だけれ
ども、
学校教育の一環の中に入れていっていいのじゃないかということを私は思っているんですよ。そういう
意味で、そういうふうにだんだん発展していってくれればいいと思うのです。高校卒業のときにはもうすでにみんなが免許を持てるという方がいいと思うのです。それじゃ中学だけしか卒業しない人はできないじゃないかということになりますが、それは指定されたところで取ればいいわけで、その数は私は少ないと思うのですけれ
ども、将来恐らくそういう方向に持っていかなければいけないと思うんですね。
そのときに、話はもとへ戻りますけれ
ども、この資格を持つ教師がばらばらだというのはおかしくなってくるんですね。その
意味でもどうしても資格の統一をして、権威あるものにしなければいかぬ。何だか北海道で習った
先生と新潟で習った
先生と沖繩で習った
先生とえらい違うということではいかぬし、あそこの資格をもらった
先生は何か北海道に行ったらだめだったらしいというようなことでもおかしいんですね。そういうことを私は申し上げておるのです。ぜひひとつ統一させていただきたいと思っております。
それでは文部省さんもおいでですから、これは
長官にもちょっと素材として提供し、話を申し上げますけれ
ども、実は私の町内で、中
学校の二年生になる子供ですが、おやじもおやじだけれ
ども、小
学校五年のときに子供に
運転を教えたのです。子供はおもしろい。いまだってミニカーを買ってきたりしてやるわけでしょう。本物の
自動車をいじらせるものだからすぐ覚えちゃった。おやじが生きているうちはよかったけれ
ども、おやじが中学一年のときに亡くなりまして、おやじが死んだものだからもちろん車はなくなった。それで中学二年になりましてから
自分の中学の仲間を四人ほどつくりまして、そして教えたんです。どこへ行って教えたかと思ったら、キーのついている
自動車があるところを目がけていってはキーをかけて——人の車です。そして教えて、四人ともそれこそわれわれ以上に
運転ができるようになった。ところがそれでおさまらなくなって、十数台乗り逃げして歩いたんです。これは私のところで起きた問題ですが、また同時に、三月の半ばごろだったと思いますけれ
ども、何か名古屋から金沢まで中学生が乗り逃げしたという事件もありました。
私はいま高校の話をしました。青少年、青年といっても免許を取れる年代になった人はいいけれ
ども、小
学校、中
学校でもそういう問題が起きているということ、これは
長官、非常に重要なことなんですよ。なぜ重要かというと、子供は
自動車に非常に興味がある。興味があって、小さい赤ん坊のうちはそれほど大きなものをいじろうとは思わないけれ
ども、ある年代になってくるとやはりいじってみたくなる。いじってみたくなると、親は認めないものだから、つい人のものに手を出す。それがたまたま
事故を起こさなかったからよかった。乗り逃げだけで済んだから最終的につかまってよかったけれ
ども、
事故を起こしたら大変なことだと私は思うのですよ。
文部省の保健
課長さん、これは答弁を必要としませんけれ
ども、青少年の育成の上にも重要な問題でありますし、それからそういうことを
警察庁としまして各
警察でも徹底しないといけない。いまこんな小さな問題ですけれ
ども、これは必ず大きな問題になります。男の子になりますと、大体中学一年になりますと非常に興味があるのですよ。親も親だ。そんなものいじってはいかぬと言えばいいのに教えちゃったんです。そうしたら車は走っちゃうんだ。そんなめちゃくちゃなことが行われた。しかしこれは笑い事じゃないのです。本当のことを言って事実あった問題ですから。私は事例を申し上げましたけれ
ども、文部省さんあるいは総理府の
交通安全対策室長さんもおいでですが、ぜひひとつその辺のところは御決意だけをお聞きしておきたいと思います。