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中村(重)
委員 大島つむぎの問題で、これも流通小
委員会で
参考人に来ていただいてやりますので、その機会に譲りますが、ただ二、三点簡単に
お尋ねをしておくのですが、韓国における
生産量を非常に少なく見ているんですね。私
どももいろんな形で
調査をいたしました。また、韓国の織物輸出組合専務
理事の尹英鐘という人の
発言によりますと、手織機一万四千台、そのうち稼動が一万二千台、月平均織り上げ反数二・五反とすると、月産三万反、年産は三十六万反、その六〇%が大島つむぎと見ると二十一万六千反、こういう
数字になっているんですね。ほとんどは大島つむぎである。大島つむぎは、韓国ではぞうきんにもなりませんから、日本以外にはこれを使わない。そうなってくると、伝統工芸品産業ということで、私
どもは、大島つむぎあるいは西陣等を強力に推進、振興を図っていかなきゃならぬ、そういうことで取り組んでいるわけなんですが、どうも通産省の見方はこの点甘いですね。もっと真剣に
調査もし、振興策も講ずるということでないといけないというように思うんです。
詳しくは、申し上げたように流通小
委員会を九日に開きますから、その際に伺うことにいたしますが、きょうは時間の
関係がございますから
お答えは結構でございます。九日の流通小
委員会の中で、その際は形式にとらわれないで自由に
発言をするような、そういうような
運営の仕方をいたしたい、そのように
考えているわけでございますから、どうかひとつ
調査もしておいていただく、そして納得のいくような形で今後の取り組みができるように十分
考えてほしいということを申し上げておきたいと思います。
通産大臣も、特に事情をお聞きいただきまして、指導もしていただくということに要請をいたしたいと思います。
最後に、御了承いただいた時間が数分ございますので、大蔵省もお見えでございますから、信用補完の問題について
意見を申し上げ、一言だけ
お答えをいただくわけでございます。改めてこれも
お尋ねをいたします。
今度の信用保険公庫に対する融資基金は五十億、
準備基金は四百億でございましたか、この伸びは大きいわけですが、なぜかこの融資基金というのは五十億だ。信用保証協会の保証能力というのは融資基金である。ただ、評価をしなければならないことは、五億の出資をされたということです。これは融資基金に引き直しますと、百億以上、二百億近い価値になるのではないか、有効に働くのではないかというように
考えますから、これは私はいいことだ、今後そういうことに力点を置いてほしいということを申し上げておきますが、何しろ七〇から八〇%のてん補率ということになりましても、保証協会が代弁をいたしますのは、利子をプラスいたしますと三〇%を超えるというぐらいの
数字になります。これだけは保証協会の持ち出し、銀行は基金負担で焦げつきがあっても全く損害なし、そういうことに実はなるわけでございます。
そうなりますと、保証協会はピークがありますから、それから
政府や県が制度融資というのをおやりになるわけです。これはいいことなんです。制度融資をやるときは、別に保証協会の
意見を聞くのではなくて、一方的にお決めになる。そして
中小企業庁長官や銀行
局長が通達をお出しになって、担保は弾力的に、これもいいことです。ところが、代弁が出ると、けしからぬ、なぜこんな代弁を出すんだ、基本財産の三十から六十倍がこれはいわゆる保証枠でございますから、そういうことにも影響するじゃないかということで、ずいぶんきつくしかるわけでございます。そういうことでは保証協会の果たす役割りを果たし得ない、本当に保証してもらわなければならない零細な人たちに対する保証ではなくて、信用力のある、代弁の危険がないというような
企業に保証するという形になってまいります。そういうことは厳に大蔵省としては反省もし、検討もしていかなければならない問題であるというように私は
考えるわけでございます。
これをどうするかということになってまいりますと、保証協会が持ち出しますその三〇%、少なくともその八割ぐらいは補償するか、あるいは無利子の融資をするか、そういうことをおやりにならないといけないというように思います。ただしかし、保証協会は銀行が受益者になるわけでございますから、出損金も出してもらわなければなりません。
地方自治体も可能な限り出損金を出してもらって、そして保証協会の保証能力を高めていくという一体的なそういうことでなければならないというようには
考えますけれ
ども、大蔵省は非常に厳しい、そういうことだけはひとつ強く申し上げておきたいというように思います。
時間でございますから、ひとつこの点、
考え方を一点
お答えをいただきまして、私の質問を終わりたいと思います。