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武田委員 ぜひこの
機会に総点検を私はお願い申し上げたいと思います。といいますのは、
住宅に関して申し上げますれば、いまだに地割れ等があります。梅雨期で雨が降ってまいりまして、私が来る前に第二次
災害がございまして、地割れ、水漏れからアパートが倒壊しております。幸い
負傷者はなかったわけでありますが、こうしたものが出ておるわけでありまして、特に
仙台市の緑ケ丘団地などというところは現在七軒ないし十軒は自衛隊が出て危険区域として家を取り払っているという
状況でありまして、その他その周辺のがけ縁に家を建てているところは、これまた相当な第二次
災害があるというふうに考えられます。これは市や県だけでは応急に処置する、あるいはまた点検するだけの力はとてもないと思います。
〔湯山
委員長代理退席、
委員長着席〕
それからもう一つは、仙北地方はいまはまだ
鉄道はほとんど走っていない。これは
地盤が弱いところです。それから高速
道路におきましても、泉市というところがございますが、そこから築館というところは全体の八割以上が事故の発生地帯でありまして、七、八十カ所が一部割れているとか、十センチぐらいの幅に沈下しているとかいうことで、これは全部
整備はしたようでございますが、いずれにしましても、そういうのを見るときに、私は二次
災害を防止するための
措置をまず
要望しておきたいわけでございまして、その点お含みをいただきたいと思います。
ところで、
宮城県
沖地震というふうに名づけられましたが、
地震観測体制は非常に弱いということを感じました。気象台に行きましていろいろと話を聞きましたら、お手上げだというのが正直なところでございまして、今回の
震度五というのが
予想できなかったのはまことに申しわけないけれ
ども、それは不可能である、しようがないというような返事が大ぜいの担当官から返ってくるわけであります。
体制は十分なのかと言うと、不十分だとは言いません。どうも国の方にずいぶん遠慮しているような物の言い方でございまして、足らないところがあったら言ってくれと言っても一向に言わないわけでありますから、これは十分だということでもないし、どうも
観測所にいる
方々の姿勢も非常にふまじめなような気がしてならなかったわけであります。
昭和二十一年以来、
マグニチュード六以上のものがすでに十一回、ことしに入っても二月二十日に
仙台では同じような六・八の
地震がありました。その際
大臣に申し入れをしたときに、
宮城県沖というのはエネルギーがたくさんたまっていて危険な
地域だと
大臣にも御心配いただいておりましたが、その心配がまことに即座に事実としてあらわれてきたわけであります。しかしながら、この
地震の巣とも言われる
宮城県沖は全国に七カ所もある国の
観測地域にも指定されていない、等々を考えますと、いわゆる三陸
沖地震ではかつて苦い経験をしているわけでありますから、私はこの際三陸沖を含めて大
地震法の
地震防災対策強化地域に指定すべきであると主張し、これは当然認めてもらえるものと思うわけでございますが、
大臣としてはこの
地域にそうした指定をする考えがあるかどうか、お伺いしたいわけでございます。