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鈴木(強)
委員 大石さんはいま参議院議員ですが、大胆に物を割り切っておっしゃる方ですから、
長官に対して先輩になるのかどうか私は知りませんが、
環境庁長官では先輩でございましょうから、そういう
立場からここに書いてありますように、「
委員はみな、
現時点で許可申請が出たら認めなかった、といっている。全体の
意見は開通させるべきではないといっているのだ」、こう反論して、過ちは犯してはいけない、こういうふうにいさめた、こう書いてあるわけです。これは
長官も胸の中にあると思います。ひとつこれは慎重にもちろん対処していただくわけですが、私は、きのう「ゲンダイ」という新聞を帰りに買ってみたのですよ。
たまたまここに、「「こんな
環境庁ならいらない」という毎日新聞の庶民のための勇気ある記事の反応」、「環境破壊に手を貸す役所ではないか」、「九人の歴代
長官中マトモだったのは大石・小山・三木のたった三人だけ。最悪最低は
山田久就現
長官というキビシイ世評」、こういうふうな記事が載っておりまして内容を拝見しましたが、これは今度の「
環境庁発足以来の悲願である環境アセスメントの法制化が三度目の失敗をした。」ということがその根底にあるようでございまして、「法制化作業の中で、
環境庁は1都市
計画のアセスメントは建設省にゆだねる2通産省所管のガス事業は除外3公聴会開催規定は削除する4
環境庁長官のチェック機能を弱める
——など法案に難色を示す通産、建設両省に妥協案を示した。」こういうことから批判をしているようでございます。
私は、決して
長官に対して個人的に恨みもつらみも何もございません。りっぱな政治家として尊敬をいたしておりますが、こういう批判が出ることには、やはり謙虚に耳を傾けるべきところは傾け、もし誤解であればそれを解くような努力を
長官みずからやるべきではないか、こう私は思うのですね。したがって、ひとつ
日本の
環境行政については、さっき私、
最初に申し上げましたように、これは
環境庁しかないのですよ。ですから、唯一の自然を守ってくれる官庁として期待を持っておる
国民がおるわけですから、その期待に背くようなことがあってはいけないと思うのですね。そういう意味で、今後、
長官のこういう批判が出ないように、ひとつ前向きな
環境行政というものを心から願う次第であります。これはひとつ答えてください。
それからもう
一つ、きょう
道路公団からおいでいただきましたが、時間がありませんのでここでお聞きしますが、御殿場と富士吉田市、河口湖を結ぶ東富士有料
道路というのがございますが、この
計画は一体今日どうなっているか。
そして、聞くところによりますと、この
路線も
国立公園特別地域を
通過するように聞いているわけです。したがって、
環境庁としてもちろんこれに対しての対応策を考えなければならぬと思いますが、
山梨県、静岡県側からすれば、この
道路は東名と中央を結ぶ重大な連絡
路線でございますから、一日も早く開通してほしいという強い願いを持っております。私もいままで、参議員当時から、こっちに参りましても、ずっと毎年予算
委員会でこの点を政府に要請しておるのですが、さっぱり問題が進まない。先般の北富士演習場の再契約に際して、閣議報告事項としてこの問題も取り上げられたと聞いておりますけれども、ひとつ
公団の方としても積極的に推進していただきたいし、また
環境庁としてはそういう話を聞いているかどうか、出てきたら即刻これはひとつ
検討していただきたい、こういうことをお願いして、この
二つに対してひとつ答弁をしていただいて、終わります。