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左藤委員 最近の
自転車の放置された
状況というのは何百台という非常に大きな数量にも及びますので、
建設省で
計画されてもこれはその一部分しか収容できないということにもなります。これは
市町村がやるときは無料であろうと思いますけれ
ども、現在
有料で
自転車を預かっておる業者もあるわけでありますから、
有料でも預かるということにして、そしてそれをきちっと整理させていく、そしてその他の
交通の
妨害にならないような
対策を講じていかなければ、
駅周辺というものも、ある
意味で非常に危険な
状態も招来しかねないと思いますので、そういう点について積極的に
政府も応援していくという
体制にしていただきたいと思います。
そしてもう
一つ、そういった預かり料金を仮に取ったような場合でも、無断で放置した場合、その
取り締まりをどうするかというふうな問題があろうと思います。月に二千円なり三千円の預かり料を払うのがいやで、そしてなるべく近くへ置こう、こういうようなことをする人があった場合は、やはり
交通の
妨害の要素になると思いますので、そういった
体制ができたところから
取り締まりをやって、そして
正直者がばかを見ないような
自転車置き場の秩序ある運営というものをやっていただきたいということを御要望申し上げておきたいと思います。
次に
横断交通の問題でございますが、最近
横断中にはねられたり何かする
事故が非常に多いわけでありまして、いわゆる弱者の
事故の七割以上が
横断中だというふうなことも言われております。それは私は
一つは
信号機にいろいろと問題があるのではないかと思います。確かに現在いわゆる定
周期信号機ということで、ほとんどの
信号機がそういうふうな
状態でありますと、
横断者がなくても一定の時間はそこが赤
信号になるために
大変車が
渋滞するわけであります。
渋滞を防ぎながら、そして
横断交通の
事故をなくしていこうという
方法をこれから考えていただかなければならないのじゃないか。特に市内というよりもむしろ郊外に入ったようなところでは、私はこれからの
交通施設の重点というものは
地点感応信号機を
中心にすべきではないかというふうに思うわけであります。
指定道路につきましては国が
信号機のために半額の補助をなさっておられます。国の全体の
予算の枠の中の、たくさんの
信号の要望というものにこたえていただくためには、いろいろな苦心もあるわけでありますけれ
ども、とにかく
信号機をやたらとつけるということだけで
交通安全対策が全部済むのではないと思います。
責任が果たされるものではないと思います。やはり車を
渋滞させることなく、車の
流れをよくしながら
交通安全を図らなければならないと思います。
交差点といいますか、
信号機を
一つつくってやると車の
流れが四割悪くなるというふうな数字もあると聞いております。
そこで私、この間五十三年度の大阪府の当初
予算における
計画でどういうことになっているかということを伺ってさましたら、
信号機を四百三十九
地点つくりたいという
予算を上程しておられます。その中で、定
周期のものが三百三十四
地点、それから半
感応というのが二十七
地点、それから全
感応というのが五
地点、そして押し
ボタン式が七十二
地点、そして
列車感知式が一
地点というような内訳であると聞いております。
信号機の設置の問題につきましては、私は三百メートルぐらいの間隔というのが理想的であろうと思いますけれ
ども、現実には
都市によっては百メートルを割っておるのじゃないか。ということになりますと、たとえば
制限速力四十キロまで加速するためには普通の車であれば距離的に七十メートルを必要とする、そうするともう加速して四十キロまでいったらすぐブレーキをかけていかなければいかぬというようなことになりますと、公害の問題とかいろいろなことも影響してくると私は思います。そういう点も考えて、今後は私は半
感応をもっとふやしていただくという御
計画があるのか、
運転手をいらいらさせないような心理的なことも
検討していただかなければならないと思います。日曜日によく
スピード違反とかそういうふうな
取り締まりをなさっておりますけれ
ども、
取り締まりが十分できない、それで
安全交通にするために百メートルごとにある
信号機を
一つずつ食い違いにしておくというようなことをなさっていたと思いますが、私はかえって
信号無視というふうなものを招来して
歩行者に対して危害を与えるような
状況に追い込むこともあろうと思いますので、こういう点についての
警察庁の
考え方をお伺いしたいと思います。