○原(茂)
委員 その前段の
説明の、時期的に他に優秀な薬ができて、その
有効性を比べると
有効性がないというのであって、別に効かないのではないということは、これはやはり
中野局長、私どもひがんで考えるのかもしれませんが、薬屋、薬の製造業者の方を向いて物を言っているように思えてならない。日進月歩している中で医薬の
効能というものがどんどん進んでいるときに、非常に
効能のある薬ができた、それと比較したらもう非常に薄い、だめだといったようなものより、同じ値段を出すなら近代的な、しかも研究された結果の
有効性の強い効く薬を飲むように
国民に仕向けたり、
指導をしたり、
行政的な
措置を講ずるのが
厚生省の仕事なんです。そんな売薬業者あるいは製薬会社をかばうような言い方をしても納得がいきません。
後段の
説明もありましたが、それらについては深入りをしません。
そこで私が申し上げたいのは、新聞なども書いているように、
厚生省のこの面に関する
行政というのはお願い
行政だ。まさに皆さんがせっかく
勧告を出されていても、その
勧告に基づいて出した
厚生省の各
都道府県知事あてのいわゆる通知を見ましても、お願い、お願いしますがやたらに出てくるのです。願いたい、お願いしたい、努められたい。なるほど新聞の見出しにあるお願い
行政というのは当たっているように思うのですね。この状態が続いて、さっきもちょっと
局長おっしゃったけれども、これは御
承知のように
行政指導なんだとこうおっしゃった、そのとおりなんですが、このままでこれを放置しておいていいと私は思わない。これじゃ弱くてだめです。違反した者に対する罰則もない。ただ立入調査ができる、これはどうしてそんな強権が与えられたのか知りませんが、
都道府県に置かれている監視員制度があります、何千人かいます。これもどんどんふやす必要があるでしょうが、せっかくこういうものがほんの一部にあるのですが、かと言って罰則の規定がない。いま
行政指導でなくて、かくかくのことをしなければいけないといって、厳しい法律のもとにこの種のことは
指導をし監督をしていかなければ、まあ知らない間に
国民全体はどんなに迷惑をこうむっているかわからない。しかも、日本人は世界に例がないほど、薬を食うほどとにかく売薬をやっている。みずから診断をして薬局に頼っている率が非常に多い。私なんかだって飲み過ぎて頭が痛いといえば、いつもコマーシャルを見ているものだから、あんなの効くかどうか知りませんが、つい飲んじゃう。
というように、これは、
国民のこうむっている迷惑を考えたら一日も早くもっと厳しい、処罰を含めたいわゆる監督
行政のあり方ができるような法令化をどうしてもしなければだめだと思う。ただ
行政指導でございます。
指導でございます。こんなことを幾らやっていたって、やらなくたって別にどうってことはないのですから。で、薬屋さんが
回収しなくたって別にどうってことはないのですから。あるいは医者がそれをつい、おれは知らなかったよ、だから効かないと
指摘された情報が流れているけれどもそれを使っちゃったんだ、半年使っているよ、いまになって知らされたけれども、まあまあ今度は気をつけるよ、それで済んじゃう。これは大変無責任な話です。したがって、法令化する必要があると思う。
これは大臣にお
伺いしたいのですが、いまのやりとりでおわかりでしょうが、現在でも
有効性の薄い、効かない、ある意味では
副作用のある、こういう薬が出回っていることは事実です。
国民は知らずにこれを飲んでいる。したがって、基本的には、
行政指導しかできないようないまのあり方をまず直す。したがって、法令化を進めて急速に厳しい監督
指導をすべきだと思いますが、法令化をするという非常に大事なことですから、大臣からお答えをいただきます。