○土井
委員 疑惑を招くようなおそれがあっては困るからというふうな御趣旨の御
答弁でありますが、疑惑はいろいろな点で日韓間においては常に取り上げられ、問題にされてきているわけでありまして、単に日韓大陸棚協定そのものについていろいろとまだ疑義が残されている以前に、日韓間の文化的、社会的、経済的、政治的、あらゆる観点から考えまして、この問題がどういうふうな意味を持っているかということにわれわれは疑惑を持つ事例がございます。
いまから申し上げるのはその一つでありますが、韓国から送金を受けていた
日本の会社に多額の使途不明金がある。この韓国から送金を受けている
日本の会社、この会社については、すでに
参議院の内閣
委員会で去る三月三十日の日がわが党の野田哲議員の方から質問として取り上げられている問題であります。
〔
委員長退席、大坪
委員長代理着席〕
その三月三十日の質問の内容では、東京都の港区にある東京韓国研究院の問題を取り上げて、その院長の崔書勉という人について、いろいろ不法入国をめぐる問題、そして在日資格の問題などについて重点を置いた質問がここになされているわけでありますが、私は実は韓国から送金を受けているその
日本の会社についての問題に立ち入る前に、ただいま法務省と国税庁とここに御出席いただいておりますから、再度この崔書勉という人についてのあらましのところをお聞かせいただいて、本題に進みたいと思うのです。
実は野田哲議員の方がこれを取り上げて問題にされたきっかけは、韓国の国会の中で予算決算
委員会というのがあるようでありますが、その予算決算
委員会の場所で新民党の全相鎮議員が質問をされまして、そしてこの質問の中で明るみに出たのがこの崔書勉氏の問題であります。金相鎮氏の表現をかりれば
日本で第二の朴東宣とうわさされている崔書勉ということになるわけでありますが、この崔書勉氏について韓国側から政府の資金融資が行われているということで、実は韓国の国会でも取り上げられ、そしてその内容について、一九七七年度の韓国側の会計で二万五千ドル、そして一九七八年には二十万ドルを援助するという予算が計上されている、このこと自身がどういうふうに使われているかという援助内容を明らかにせよという内容であったようであります。政府はなぜ、肥料ブローカーであり、米ブローカーであり、書籍ブローカーをやっている人間に対してそのような援助をする必要があるのかという質問の内容でもあったわけであります。
三月三十日の繰り返しになる部面もあるかもしれませんけれども、この崔書勉氏についてまず法務省の方にお伺いをしたいと思います。
この崔書勉氏は一九四七年十二月に韓国民主党の張徳秀政治部長を暗殺して翌年死刑判決を受けた崔重夏と同一人物で、五七年の六月ごろに
日本に不法入国したということが言われておりますけれども、そのとおりであるかどうか、いかがでございますか。