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國場委員 社会福祉
施設の面に対しまして、厚生省は来ておられませんが、ひとつ
振興局長によくお聞きいただきたい。
いま一番立ちおくれているのは社会福祉
施設でございまして、これは平均しますとまだ
本土の三〇%にもいってないというようなかっこうなんです。だから医療
施設に対しましても少ないし、やはり老人福祉
関係、青少年福祉
関係、あらゆる面において立ちおくれております。このプロジェクトについての
予算を獲得する場合にはその面に対しましてもひとつ大幅に伸ばしていただきたい、私はこれを希望しておきます。
それから健康保険
制度の運用の問題なんですが、これはいま
沖繩から六十億以上も
——保険財源が足りない、赤字だ赤字だということで保険法の改正をしようと
準備しておる今日において、
沖繩は医療設備がない、お医者さんも足らないために、ただ払いして中央に吸い上げられるのが六十億と言われているのですよ。こんな不自然なことがあっていいのかということを私は
考えるわけなんです。時間がありませんので、その点に対しても気をお配りになられまして、ことに社会福祉
関係に対しても医療
関係ともにその
方面は力を入れていただきたい、これを希望しておきます。
時間がもう
あと十分そこそこしかありませんので次の問題に移ります。
施設庁は来ておられますね。
——沖繩は御
案内のとおり基地に対する関心というものはどの県よりも強い関心があるということはもうすでに御
承知のとおりでございまして、基地の安泰を期すためには、やはり基地から起きるところのあらゆる障害を是正し、それで国防に任ずるという役割りから、
沖繩は密度が二〇〇%だとか、五三%の米軍基地の使命を果たすべくというようなことで、この問題でもって、私
どもは選挙のたびに、知事選挙であろうが県
会議員選挙であろうが国
会議員選挙であろうが
市町村長選挙であろうが、小さくは
市町村会議員選挙までも、その対立の中でいままでやってきたのは皆さん御
案内のとおりでございます。しかし、幸いなことに最近における
沖繩の政治というのもちょっと変わってきまして、やはりあの第二次大戦のむごいような姿というのを
考えつつも、しかし基地からの
経済においては現実問題として背に腹はかえられないというような立場にあるのが実は
沖繩県民の姿なんです。
そこで、せっかく
制度にある交付金とかあるいはまた基地周辺の
整備に対する
事業費、これを見ました場合に、まことに唖然としたような数字をもって
——私はたまりかねたものですから、数字を出しなさい、こういうようなことで要求を出しました。基地のウエートというのが五三%といえ
ども、やはり自衛隊の基地までも合わせますと二六%くらいしかいかないということはよく理解しております。ところがその
沖繩の基地二六%の、せっかく法
制度によって当然の権利として
整備をしなければいけないこの
地域住民に対して、この数字から見ますと、大体平均しましたら、一〇%にいっていないのですよ。
復帰して六年になるのですよ。いままでは、われわれは基地は認めないから基地周辺
整備事業費は取らないと言うたのがいわゆる革新の方々の姿勢であったのですが、いまは、革新であろうとも保守であろうとも全面的に
制度にあるものは取って、
地域住民の福祉のためにあらゆる
整備をしていくのだというのが気持ちなんです。また、その要求もきておるはずなんです。ところが全然やってくれない。この
現状、わかりますか。皆さんの方から数字を取ったのです。たまりかねて、出しなさいということでやったのです。一〇%にいっていないのです。八・五%とか七%とか九%とか、そんなことで、幾ら
協力しろしろと言ってもそれはできるものじゃないのですよ。これをわれわれがどうして説得します。この前、宜野湾の市長がもっぱら基地問題に取り組んで、
地域住民が彼を支持して、二十年余にわたるところの基地に反対する市民の方々の向こうを張って当選したのです。その人が、私は公約としてそれで当選してきたのだから公約を果たさなければいけない、正しい要求に対しては毅然たる態度をもってやるのだというようなことでやったが、その
計画が全然、その
予算どおり与えられない。というのは、特別に
配慮は受けておるけれ
ども、しかし他の基地の隣接するところの
市町村からしますと物の数ではないのです。たとえば三沢基地の四万の人口に対して、同じ
沖繩の宜野湾は六万余りおります。七十二億ですかね、これが大体
予算なんですよ。
沖繩の宜野湾の人口は二万多いのです。人口は三と二ですよ。何たることか、基地周辺
整備予算の獲得の
割合が、人口割りにしまして一人
当たり三沢においては六万円以上になっておるのですね。
沖繩でも最高の最高であるところの宜野湾市が一万三千円以下になっているのです。総枠からしますと、平均で一〇%にいっていないのです。こういうようなことでいいのかどうか。私
どもが幾ら
協力しろしろと、国防には絶対自衛隊は必要であるし、国防は必要である、であれば必要悪としての基地も認めなければいけないじゃないかということで、
沖繩の基地の安定を期そうとしても、このような皆様方の姿勢でもってできるものじゃないですよ。その面に対しまして、はっきりしたところの今後の
考え方、これをお聞きしたいわけでございます。