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中江政府委員 私から公式のやりとりについて概略を御
説明いたしますと、十二日に
事件が起きまして、その翌日、十三日でございますが、東京で
中国課長から、在京大使館の一等
書記官に対しまして本件の概要、つまり、こういうことが起きた、そして
尖閣諸島は
わが国固有の
領土であるので、
中国漁船の不法な操業や漂泊行為に対しては遺憾であるという遺憾の意を表明して、これらの
漁船が直ちに
わが国領海から立ち去るように、そして再びこういうことを繰り返さないように必要な
措置を
中国政府にとってもらいたいということを要請して、これを本国
政府に取り次ぐように
申し入れたわけでございます。そのときに先方は……(
上原委員「簡単にしてください」と呼ぶ)はい、わかりました。そのときに先方は、
尖閣諸島は
中国の
領土であるということで一九七一年の声明に言及したにとどまったわけでございますが、その翌日の四月十四日になりますと、
北京におきましてわが方の堂ノ脇公使が先方の王暁雲アジア局次長に
申し入れました。そのときには、
尖閣諸島は
中国の
領土であるという従来どおりの
態度を示しつつも、他方、事実
関係については、実態を
調査しますという
返答があったわけでございまして、現在その
調査の結果を待っておるということは先ほど
大臣が言われたとおりでございます。翌十五日の土曜日になりますと、これは
外交チャンネルではございませんが、社会民主連合の代表として訪中しておられました田代表に対して耿ヒョウ副
総理がいろいろと本件について
説明しました。偶発的な
事件であるとか、そういったことを言ったわけです。そこで、偶発
事件ならば早速退去をするかと思ったら、日曜日にもまだ二十数隻朝残留しているということでございましたので、十六日の日曜日に、私が在京大使館の肖向前参事官を呼びまして、そして
お話をした、こういうことでございます。