○玉城委員 ただいまの問題につきましては、
沖繩県にとりましてはきわめて重要な問題でありますので、また日を改めてお伺いしてまいりたいと思いますが、いずれにいたしましても、今回そういう五・一五日米合意メモがあった、その合意メモの正確なものはわれわれには知らされておらない、どういう形で米軍の使用条件が日米で合意されているのかということもわからないというような問題は、いま
沖繩県では
県民こぞって重大な関心を持っておるわけですね。ですから、
復帰してもう六年経過しておるわけですし、いろいろな外交上の問題等々の
お話がありましたけれ
ども、少なくとも
県民生活に重大なかかわりのある問題については、速やかにこれが公表されて、安心して日常の
県民生活が送れる、そういうものだけは当然必要であろう、このように思うわけであります。
それでは、次にお伺いをいたしますが、これは二十二日の本
委員会でも申し上げましたが、これは
開発庁の方になろうと思います。
新しい五十三年度予算案の中で、
沖繩関係の公共工事、大型公共投資が行われ、そしてその結果として雇用
効果もおおよそ八千人は期待ができる、そういう論議が展開もされたわけでありますが、果たしてそれがそのとおり実効があるかどうか、いろいろと疑問な点があるという点についても私は申し上げたわけであります。
〔
委員長退席、
國場委員長代理着席〕
したがいまして、
公庫法の
改正、これは
沖繩振興開発、
地場産業の
育成とも
関連をいたしますので、その点についてもう一回お伺いしておきたいわけですが、私たちがアンケート調査を行いましたその結果からいたしまして、公共工事が非常に偏っているという
状況が明らかになっておるわけです。入札業者はAランクからB、C、Dその他というふうにランクがあるわけでありますけれ
ども、ほとんどAランク、Bランクに集中しておるわけですね。したがいまして、私たちは五百社の
関係事業者を
対象にして調査を行ったわけでありますが、その五百社の中で、二十名未満が八〇%なんですね。二十人以上の従業員を抱えている業者というのはあとの二〇%です。八割近い
方々が、二十人未満というきわめて零細業者であるわけですね。したがいまして、従来の政府の行っております公共投資、公共工事の入札の
状況を見ますと、ほとんど上の方に偏ってしまって、そのすそ野の二十人未満という
方々は、入札もできないという
状況にあるわけですね。これは
資金の問題、規模の問題、あるいは陣容の問題等々あるわけでありますけれ
ども、こういう形で、これは海洋博の問題とも
関連するわけですが、公共投資を行っていきますと非常に偏っていく。したがって、そういう零細業者に力をつけて、そういう
方々が漏れなく、まんべんなく、それはいろいろな技術的な問題もあろうかと思いますけれ
ども、やはり政府が雇用
効果をねらい、あるいは景気回復をねらって大型公共投資が行われていくのであれば、当然そういう
配慮がなされなくてはいけないと思うわけですね。したがいまして、この点につきまして、数字の点は申し上げませんけれ
ども、概要としましてそういう形になっているということは事実なんですね。したがって、今後の公共投資特に新年度は大型ですから、
開発庁とされて、ただいま私が申し上げた点について、どういう
配慮が今後されていくのか、その対策をお伺いしておきたいと思います。
〔国場
委員長代理退席、
委員長着席〕