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福永国務大臣 A300についての話がまずございましたが、これらにつきましては実は
航空機会社等もかなり利口な行動をとっております。と申しますことは、どの飛行機を幾つ買うというようなことは私
どもの方へ余り言ってないのです。そういうことを言うと、いまおっしゃったように、売る方では
それなりの思惑があっていろいろ、ということになりますし、私
どもといたしますと、さっき何も買わすなとおっしゃいますけれ
ども、そうもいかないので、やはり必要なものは買わせていかなければならぬわけでございますが、
航空機会社等におきましてはやはりどれだと言わずに、どれとどれとどれというような表現等もしておりまして、最も納得のいくサービスをする、安い高いとかということも一部ありましょうが、そういうようにして買うようにしております。賢明だと思います。そういうことでございますが、A300等ももちろん話題にのっておる
一つであります。そういうことで、余り無理をしてというようなことは一切私
ども考えておらないところでございます。
事務所を設けるというのは勝手だけれ
ども、そんなことをしたって、金が要るだけでろくなことはないと思うのでございます。けれ
ども、まあしかしそれは外国の商社がいろいろの営業政策でやるのを、そういうのを置くなと言うわけにもまいりません。
いずれにしても、私は、
ロッキード委員会等でも非常に熱心に皆さんにいろいろ言っていただいておりますが、ここでいろいろ言われているような不詳事は断じて——断じてと余り言うと言うかしらぬが、確かに断じてなんでございますが、これは繰り返してはならぬと思います。
そういう意味で、いろいろ御
指摘がございましたが、そういうことが絶滅されて二度と繰り返されないようにということは、
運輸省は言うなればあつものにこりてなますを吹くぐらいなところがちょっとありますけれ
ども、いまはそのくらいでちょうどいいと思うのです。そういう気持ちで臨みたいと思います。