○大出
委員 大体どういう入札だったかがわかればいいので申し上げたのでありますが、時間を節約をいたします。当時の責任者でなくておかわりになったばかりでありますから、御無理なことは申し上げないことにいたします。
つまり、
指摘しておきたいと思っておりますのは、つくられた入札であって、実際に陰で話はすでに先行してついていて、四社連合に落ちていくようにできていた、こういうことであります。これは四社の方お見えになっておりますが、後でもし御
意見があればそこはいただきたいのでありますが、その実情はおいおい明らかにできるだろうと思っております。そこで、具体的な数字について確定をしたいのであります。つまり、それはどのくらい
商社の皆さんが利益をお上げになったのかということ、これをひとつ明らかにしておきたいのであります。
ある新聞には二十二億円、ある新聞には、けさの朝刊を見ますというと「粗利益19億円に 本社調べで判明」こういう表題になっているわけであります。片方の新聞には、「四
商社の利益は22億円ソウル
地下鉄工事で判明 設備機材費も
疑惑」こうなっているわけであります。
そこで、これは私は個々に限定して確定をしたい。つまり、先般三菱の田部
社長さんにお見えいただきましたときに、メーン
商社である三菱さんと日立製作所との間に、車両メーカーとの間に
契約をお結びになった
金額が五千百五十万円、一車両当たりございましたね。これはお
認めになっておられます。このときの三菱さんの側の六十両、合計お持ちになりましたが、二億円後から丸紅さんの方の側から入れておりますけれ
ども、この三菱さんの利益を私がお聞きいたしまして、
社長さんからお答えいただきました結果、私の計算でいくと大体一〇・九%、ひょっとすると一一%近い利益率になる。にもかかわらず、申請の段階では、二%という申請をなさっている。この間の事情等についてもお触れになりました。
今回私が承りたいのは、その五千百五十万の日立さんとの
契約金額の下のところ、これはひとつ除きまして後から申し上げたいのでありますが、ここから上のところ、つまり
商社の皆さんがかかわり合っておられるところ、ここの利益、私の計算によりますと、けさの新聞に出ております粗利益十九億円、粗利益とあえて申し上げますが、これが私は、結論として私の
調査結果としては正しいのではないか、こう思っております。ところで、二十二億円、こう言っておる方もありますし、ここに私が持っております。紛れもない細かい内部計算をいたしております
資料がございますが、これは各
商社の
方々の利益その他に至る、売り上げから何から全部ございますけれ
ども、この
資料によりますと、この
資料の一番末尾にある総計、つまり利益総額、粗利益の総額は十七億七千八百万円、こうなるわけであります。ところが、これは後から承りますけれ
ども、丸紅さんの利益が少し少ないのではないかという気がいたします。そこらを一億五千万程度上乗せをいたしますと、先ほど私、十九億円と申しましたが、十七億七千八百万円に一億五千万ばかり上積みいたしますと、おおむね十九億になる。
それからもう一点、チャンイル・エンタープライズという
会社が出てまいりました。このチャンイル・エンタープライズの側に二億二千万お払いになった。何遍も皆さんがお払いになっておられますが、こちらの方でいきまして、この二億二千万円、これを損金だという計算をすると、これは少し
金額が変わってくる。つまり、損金でなくて、これも利益だ、チャンイルはトンネル
会社だから。こう見ると、二億二千万上乗せいたしますから、ない。となると、真実はそこにしかない、
一つしかない。そういう
意味で、各社の利益が一体どのくらいの
金額になっているのかということをまず皆さんに承りたいのであります。
そこで、総額と各社の利益、二つございます。この数字が妥当かどうかという点を田部
社長さんに御答弁いただきたいのでありますが、電車で申しますと、これはソウルそれから鉄道庁、二つの
契約になりますが、電車の六十両、これが三十八億三千七百万円、この粗利益が三億八千三百万円、それから鉄道庁に入りました百二十六両、これが
契約額でいきまして八十億一千百万円、この粗利益が六億九千百万円、こうなります。六十両分の
契約額三十八億三千七百万円と百二十六両分の
契約額八十億一千百万円、合計六十両と百二十六両の
契約額は百十八億四千八百万円になります。これに見合う利益が、粗利益で、片や三億八千三百万円、片や六億九千百万円、合計十億七千四百万円になります。これが車両の分であります。電車の分であります。十億七千四百万円、これが粗利益だと考えられる。
それから、レールであるとか変電であるとか、信号であるとか通信であるとか、あるいは工場であるとかあるいは電気機器であるとか架線であるとか、この機材の分、これもソウル向けと鉄道庁向けに分かれております。車両がそうでございますから。ソウル向けが二十三億八千六百万円、鉄道庁向けが四十三億二千四百万円。これに見合う粗利益が、ソウル向けの二十三億八千六百万円に見合うものが二億三千六百万円の粗利益になっております。鉄道庁向けの
契約額でいう四十三億二千四百万分に見合う粗利益が四億六千八百万円。したがいまして、ソウル向け、鉄道庁向け合計した
契約総額は六十七億一千万円でございますけれ
ども、これに見合う利益が、いま
指摘いたしましたように、合わせて七億四百万円になります。したがいまして、電車、車両の分の十億七千四百万円とレール、変電、信号、通信、工場、機器、架線等の機材の分の七億四百万円、合計をいたしますと、ここに十七億七千八百万円という利益が出てまいります。粗利益であります。これにチャンイルに払うべき金を払わないでも済むということでお考えになったのではないかと思う丸紅さんの利益等々が一億五千五百万円ぐらいあるのではないかと私は推定をいたしておりますが、それを入れますと十九億三千三百万円という
金額になる。これが私の手元にございます
資料によって計算をいたしました
商社の皆さんの利益総額でございます。この利益総額を、メーン
商社でおいでになる
つまり三菱の田部
社長さんがお
認め願えるかどうか。もしお
認め願えなければ中身に触れざるを得ないのでありますが、できれば私は余り中身を申し上げたくないのでありまして、いろいろ差しさわりがあってば御迷惑だと思いましたから、印刷をして差し上げないで口頭で申し上げたのですから、その点をごしんしゃくいただきまして御答弁いただきたいのです。