○小巻敏雄君 先般、私の方に書面をよこした人がありました。これは明治時代に創立をされた、
文部省の方からの補助金でもかなりの順位の高い
大学に関係する問題なんですね。まあ
名前を言えば大阪
歯科大学の関係の話であります。この
大学でも従来から
合格者の公表はやっていなかったわけですね。合格をした者に、合格したのかしないのか、
試験が終わると電話がかかってきまして、あれはどうなってますか、うん百万円、というような話が出て、それから合格の通知が来るというのが大体普通のあり方になっておったと。これは何も新設の場合ばかりではない。しかし、内部でも
——それと
入学者の
決定については
教授会の比重が低いですね。やっぱり理事者と
——理事会というのは教学の方ではキャリアもある方ばかりじゃないんですから、大体その比重が低いというようなこともあって、大体合格、不合格というのは本人に電話で通知をされるというようなふうになっておったのが、内部で問題にもなって、ようやく
昭和五十一年から天満橋のキャンパスのところに張り出すようになっておるんです。これは前進だと思いますし、当然そこに一たん番号が出てしまえば後で消えたりすることはまあないでしょうからね、なんですけれ
ども、そこで張り出されるようになったわけですね。しかし、まあ同時にこの手紙をよこした人の話だと、合格の発表日に見に行って泣いたり笑ったりする人が非常に少ないというのが特徴だと、こういうことになるわけなんですけれ
ども、こういう手紙が来ているんですね。
五十一年に
実施された
入学発表について、と。
昭和五十一年度
入学試験合格発表は三月六日・土曜日、午後一時、天満橋の学舎の正面玄関に
合格者の受験番号を掲示いたしましたと。電話やその他の問い合わせは間違いを起こしやすいので応じない、こういうふうに記載をいたしましたと。今日までこの
大学では合格発表は公表されておらず、
入試制度の改善が問題となっておりました。これで
理事会側も態度を改めて
選抜の公正が前進をすると思っておりました。
入学試験も何事もなく無事に終わって合格発表日が間近になったとき、去年のことですから、ちょうどロッキード事件で国会で鬼という人が証人に出た日のことでしたと、こういう丁寧な話もついていまして、
大学付近の富士銀行の入り口へ行ったら
——これが三月一日の話なんですね、六日に発表と。大阪歯科大の
入学金お
取り扱い中というのがぺたっと張ってあって、まだ発表ないのに合格した
お金を払い込む
取り扱いをやりますというのが書かれて張り出してある。実際問題としてそういう
状況の中で、
合格者は発表を待たずにちゃんと
入学金を納入して、合格が
決定していたのであると、だから発表日にやってきて泣いたり笑ったりする人は本当に数が少ないと、こういうようなことが書かれておるわけであります。
こういう
状況、これはどうしても、通知も出されておるわけですけれ
ども、全体としてこういう状態は直ちに改善をされる必要があるだろうと。手紙をよこした人はよほど頭にきたのか、いろいろ当日の富士銀行の張り出しの写真だとか、発表の写真だとか、同じ日に隣の喫茶店でテレビに三月一日である証拠にロッキード
証言が行われておるのなどが写されて、こういう
状況を改善してくださいという手紙が来ておるわけであります。私も、そういう
状況もあり、大変校歴も古くて有名な
大学ですから、どういう
状況かと思ってながめてみますと、実際にはこの
大学は、同窓生であり、そこの出身である白数という方が
学長をやっておられるわけですが、ここの
学長は同時にあの自殺問題で大変有名になりました岐阜の歯科大の理事を兼務されておる。そうして、この
大学では理事長も兼務をされておる。ここには理事に宮田という方がおられますけれ
ども、同時に岐阜と城西の理事長は宮田という方がやっているんですね。こういう
状況で、問題が、しばしば言われる新設の医科
大学と、それから大変校歴の古い大阪医科大のような場合にも、理事さんのメンバーというのはほとんど共通のようになっておって、そしてそこの中で資金もあれこれかかわりがあるんじゃないかと思われるような節があるわけであります。
ここまでやって、この古い大阪歯科大はそれでは
寄付金問題はどうなっているのかということになりますと、もうすぐ募集要項が発表されるわけでしょうけれ
ども、実に授業料が、前年まで百六十万円くらいであったものが二百万を突破して授業料が、学費が定められて、その上に
寄付金が八百万円ぐらい募集要項に掲載されるという
状況です。新設に伴って経費が特に出費をされるということばかりではないように思われるわけですね。一千万円近いものが募集要項の中に掲載される、こういう
状況であります。これを軌道に乗せて、そして言われるような
状況にするのには一体どうしたらいいのか、これらについて
大臣に一言お伺いをしておきたいと思うんです。