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小巻敏雄君 大臣、いまお聞きのとおりですから心にとめておいていただきたいと思うんです。
次の問題として、この養護
学校建設を阻止するというような、常識ではちょっと浮かんでこないようなことが、一つは間々あらわれてくる、ときにはヘルメットをかぶってくる諸君、ここにとどまっておる限りでは、私は一つの社会事象というふうな
見方もあろうかと思いますけれ
ども、この点はひとつ
文部省、厚生省でしっかり腹に据えて養護
学校という問題を国民——
父母に明らかにされなければならないというような重要なところに進んできておるんじゃなかろうかと思うわけです。
それは一つは、この問題については
文部省、厚生省、各府県に入れば
教育委員会それから同時に民生局は非常に重要な関連を持って進むことになりますし、
学校と施設の関連というのは密接でありますけれ
ども、ことしの自治体労働者の労働組合の私は運動方針書を読んでおるわけですけれ
ども、「社会福祉労働者のたたかい」という中で、十分な養護
学校に対する理解を欠くような要求
事項があります。端的に申しますと、「社会福祉労働者のたたかい」ですから、間違いなく厚生省
関係の各府県なんかにある障害児の施設に直接働く人たちの仲間でもあろうかと思うわけですね。七九
年度養護
学校義務化に向けて、
条件整備が本格的な取り組みになって動き始めている。これは障害児を普通校へ就学させないで、隔離、差別
教育をやるものだ。障害児福祉が具体的な再編過程に入っておる。この養護
学校義務化というのは、就学児の判定
機関によって検診を行い、障害程度によって
子供を分類して選別を徹底化し、地域社会から生活と
教育を隔離する障害児囲い込み政策を推進することだからこれは阻止をするというような
状況が方針になって出てきておるわけであります。これがほかならぬ、かなり障害児の施設と関連性の深い働き手を含む中で社会福祉の課題として取り組まれておる、この点ではひとつ
子供の成長と発達と障害の程度における
教育上の取り扱いというようなものについて
学校施設の働く役割がもっとよく周知されなければならぬのじゃなかろうかと思っておるわけであります。
まあ、私の意見としては、すべての障害児を地域普通
学校へやれという主張がかなりけたたましく叫ばれており、教員諸君の中にも一定の影響を持っておることは現実でありますけれ
ども、こういう意見は少なくともこの障害児の障害の程度を無視して、一律普通
学校へやるというようなことは、
子供を発達させていくという、その発達保障について念頭に置かれていないということと、障害ごとにふさわしい形態の内容、方法、就学を指導するという観点が外されておると思うわけです。この点について
文部省では、特に養護
学校について、各府県等はそういう影響を受けることのないよう、明確な態度を打ち出される必要がある。その点については
文部大臣の
考え方をお伺いをしておきたい。
具体的には、このことと関連して、兵庫県の例ですけれ
ども、五十二年に二校建設ということが決まっておったのが、反対論もありますので、混乱が起こらないようにというようなこと、用地取得難と言って五十三年に回して、五十三
年度二校建設されるはずのものが、一向
学校規模も立地も明らかにされないというようなことで、危ぶまれているというような例も出てきております。
一方でこの宣伝の文書を見ますと、同時に
文部省へ座り込みをかましたら、
文部省は文書回答をやったというようなことも非常に喧伝をされまして、他団体には例のない揺さぶりが成功したというようなことで、
文部省回答文というのもかなり全国に宣伝をされておるわけであります。これは
昭和五十二年の四月二十日付ですが、斉藤署名で霞ケ関郵便
局長を経由して、全障連という団体の一翼である全国青い芝の会
文部省座り込みの成果としての
答弁書がかなり宣伝をされておる、こういう点については、
文部省ではぜひとも
教育上の観点から問題を明らかにされることと、それから、こういう阻止とか粉砕とかいうものに対して各府県が消極的姿勢をとらないように明確にされるという二つのことが必要だろうと思うんです。その点について、大臣、いかがでしょうか。