○
竹田四郎君 これは、バックグラウンドも違うんですよね。これはまあ古いことだから私申しませんけれども、要するに、われわれとしてこうしろということを言っていたわけですよ。あなた方の方が外的要因でやったわけじゃないんですよ。しかもそれが、
予算書を
提出することができるんだから、禁止しちゃいないんだから、出してはならないということになっていないんだから。ぼくは政治的にも当然出して、
国民に
財政がわかるようにすべきだと思うんですよ。それを、ただ単なる幾つかの
説明をしたからそれでよろしいということには私はこれはならぬと思うんですよ。しかも、あなたたちはどこへそういう話持っていったか知りませんが、提案者の方には一向に
説明なし、一遍にぽかんと出してくる。率直に言ってこういうものというのはわかりにくいんですよ。
一般会計と違いましてね、非常にわかりにくいんですよ。だから、私は政治的にこれは今後出すようにすべきだと思うんですけれどもね。これはひとつ理事の方でこの問題については取り扱ってもらいたいと、こう思うんですよ。とにかくいままでずっとやっていることが少し変わるならいいですよ、新しくこういうことをやったんですからね。
それに、その前例というのはあるわけですよ、前にも。これと同じわけじゃありませんけれども、食糧管理会計のことで、私も議事録を読んでみましたけれども、これは
昭和四十四年の二月の四十三
年度の
補正予算のときに、
一般会計から食管会計が
赤字になるからというときに金を出したわけですよ。このときも三百何億ですかの金を出しているわけですね。そして、いろいろな議論をしておりますよ、鳩山さんと福田さんと北山さんで。言うならこれは反対のようなことですよ、問題はね。おおよそ反対のようなことです。そして最後に、当時の福田総理は、この問題は、読みますと、「今回の
補正予算の扱いは、これを前例といたしません。」とはっきり言っているんですよ。ただそれだけじゃなくて、「なお、今後
補正予算の扱いにつきましては、皆さんの御意見を十分尊重し、検討いたします」、ここまで約束しているんですよ、八年前に。こういうものは全然生かされてないんじゃないですか。そういう点で私はきわめて遺憾だと思うんですよ。こういうことは今後も行われる可能性は私はあると思うんです、いまのような
財政事情の中で。だから、少なくとも大きく変えるときには私は
予算書を出すべきだと思うんです。これは確かに出さなければならないという規定じゃないですよ。それだけれども、私はやっぱりそう大きく変えたときは、少なくともそのときは
予算書を出して、こういうようにいたしました——
内容については私ども反対しているわけじゃないんですよ、決して。誤解されちゃ困るけれども、
内容については、私どもは提案したことがかつてあるわけですから、反対しているわけじゃないんですよ。しかし、
国民にわかりやすく、
財政民主主義を貫くという意味では私は出した方がいいし、あなた方もそういうものは大蔵省の中の密室でなくて、やっぱり
国民に明らかにして
財政について御協力を求めるという態度がなければ、これからの
財政は私はやっていけないと思うんです。
そういうことを考えると、これは終わっちゃったことですから、時間があれば私は予算
委員会でもう少しやりたかったんですが、時間がなかったものですからやりませんでしたけれども、私はこういう時期には当然できるという規定があって、やってはならないということじゃありませんから、私はやるのが
財政民主主義の立場からいっても、
国民によりよく
理解していただくためにも、私は出して、大蔵省はそれによって間違いを犯したということにはならぬと思うんです。進んでそういう点においては私はやってもらわなくちゃ困ると思うんです。
今度のこの問題をどう結末をつけていくか、これはさらにひとつ
理事会あたりで十分検討していただいて、今度のこの教訓をどうするのかということをやっぱり残してもらいたい、こういうふうに思うんですが、
大蔵大臣、どうですか。