○
佐々木満君
最後に、
労働大臣と
提案者に
お尋ねと申しますか、お
願いも含めて申し上げたいわけでありますが、この
法案が
成立をいたしました場合には、当然
政府、
労働省におかれましては、全力を傾けて実りのある
運営をしていただかなければならない、これは当然なことであります。私はせんだって、久しぶりに
労働省設置法というのを拝見をさしてもらったんでありますが、その中には「
労働省は、
労働者の福祉と職業の確保とを図り、もって
経済の興隆と
国民生活の安定とに寄与する」と、こう書かれております。「
労働者の福祉」それから「職業の確保」、こういうことが明定されておるのであります。私は、過去三十年間の
労働省の歴史を拝見をいたしまして、まあこの戦後の
変動する
経済社会の中にあって、
労働省は
労働者の立場をよく理解して、よく今日までやってこられたというふうに私は
考えております。大変な
労働省の
皆さんの大きな御苦労があったと思います。しかし、この戦後最大の厳しい
経済環境を迎えた今日こそ、
労働省はこの立省の精神を踏まえて働く
人たち、そして
国民のためにその実力を十分に発揮する私は絶好のチャンスを迎えたと、こういうふうにも
考えるのでありまして、どうかひとつこういう厳しい
情勢にあって、
労働省が本当に
国民の
皆さんから理解をされ協力を得られるような、そういう役所としてさらに伸びていただくことを期待をいたしたいと思います。そうは申しましても、これだけの新しい
法律を実行するとなりますと、やはり人と金が必要である、私もそう思います。特に、第一線で働いておられます公共職業安定所の仕事がふえるわけでございます。私もかつて地方で職業安定所の
皆さんと一緒に仕事をしたことがございますが、
日本の国でいろんな役所がございますし、いろんな出先機関がございますけれ
ども、職業安定所ほど忙しい事務所は私はないというふうに
考えております。したがいまして、本省におかれてもさることながら、第一線の職業安定所の
皆さんが働きやすいように、人の面でも金の面でも仕事のやり方の面でも工夫をしていただきたいというふうに思うのでございます。大臣にはまだ
法案が通っておりませんけれ
ども、ひとつこの職員の増員の問題、そういうものの見通し等について、できればお聞かせをいただきたいと思いますし、
最後に、
提案者の
橋本委員長にはせっかく
法案を
立案され、
提案された
責任者でいらっしゃいますので、こういう
法律がりっぱに
運用できますよう、人の面、金の面等でひとつ応援をしていただいて、相とも
ども法律の円満な施行に御
努力をいただきたいということを
提案者にはお
願いを申し上げたいと思います。大臣の御
答弁、もし
提案者の御決意がございましたらあわせてお伺いをしまして、私の
質問を終わります。