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広田幸一君 いまこうしておる、ああしておるという
報告でありまして、
実態はなかなかそうなっていない。実は私は鳥取でございますが、鳥取県の恥をさらすようでまことに悪いんですけれ
ども、
実態として私は申し上げたいと思うんです。
ことしの、数カ月前に
過労運転、それから過積みによって十四トンのものが二十八トン、倍積まれておりまして、過労によって大きな
事故を起こしているわけです。それが問題になりまして、かなり調べたわけです。ところが全くそういうような
内容になっていない。いまおっしゃったような、そういうふうな指導の仕方がされておるかもしれませんけれ
ども、実際は本当にそうなっていないわけです。私も、労働組合の諸君がこれをかなり調べておりまして、そちらの方からも
報告を聞いておりますが、もっと突っ込んで私はこの場で本当にお互いが
考えてみたいと思いますことは、厳しくそういう罰則を決め、あるいは運輸省の方が厳しくやってみましても、
実態はそうならないところの大きな原因があるわけですよ。その原因を運輸省の方は掌握されておりますか。
——時間の
関係があるから言いましょう。
いまこういう不況でありましょう、業者はダンピングをやっておるわけです。運輸省の認可料金を取っておるというのはほとんどありません、わずか六〇%ぐらい。しかも荷がないから競争するわけです。荷主の方はできるだけ安い運賃でやっていこうと言って運輸会社に圧力をかける。社長も、会社の経営者も、何とか荷を取らなければならないから、無理をしてそういうものを受ける。
運転手はやはり荷がなければいけないから過積みをするわけです。倍積んでようやく認可料金を取ろうとするわけですね。そういうふうな
実態があるわけです。私もかなり現場に行って調べてみました、この問題について。私はそういう問題からあわせて
考えていかないと、上の方からああせい、こうせい言ったところでこの問題が解決をしない。いずれ後で
総理府の方にもダンプカーの問題について私は
質問したいと思っておりますが、しかしながら、私はきょう一貫をして皆さんに
質問をし、
意見を申し上げたいのは、いろいろな事情があろうとも、人命を尊重するという起点に立ってわれわれは一切の施策を優先的に
考えていかなければならない、そういう思想で私は言っておるわけでございますが、いま私が申し上げたような
実態はどうなのか、うそなのか、本当なのか。そうなんだと、しかしそれにはこうしなければならない、そういうふうな私は行政指導の面から来た運輸省としての
考え方を素直にひとつ
答弁願いたいと思います。