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武部委員 この辺が
やりとりの中で非常に
数字が食い違ったところであります。
それで、あなたの方の
数字を
根拠にしていろいろ検討してみたわけですが、この
相場は二百八十円のレートで
計算をしてあるようです。それから
国際相場の点でありますが、
予算と現在の
相場の開き、そういうものを見て、私
どもはこの
コストの
逆ざやというものは相当多額になる、大体二万一千百九円という
数字を出したのですが、
食糧庁の方ではそうではなくて、一万七千六百六十九円という
数字を出しておられる、そういうこと、それと二百八十円、こういう
計算でいくと、おっしゃるように五百五十二億円ということになるわけです。私
どもの
計算でいって
トン当たり二万一千百円の
コストの
逆ざや、及び現在は二百四十五円台でありますが、そういう
推移をずっと
計算をすると、もう明白に八百億以上の
数字が出ることになるわけです。これはいまおっしゃるように、
決算がきてみればわかることであって、ここで架空の
やりとりをしておったってしようがないことですけれ
ども、結果は出てくるわけです。去年のように膨大な
赤字だと言っておったのが膨大な
黒字になったということは結果的に出ておるわけですから、これも結果が来年には出てくるわけですから、いずれこのどちらが正しい
数字であったかということはそこでわかるだろうと思うわけです。
そこで問題は、こういう莫大な
為替差益、
国際相場の
下落で
黒字が
食管会計の中に出ておる、一体この
黒字をどうするのかということが問題であります。かつて当
委員会で自民党の
大蔵省出身の
委員から、
予算が成立した後において麦の方に大変な
黒字、たしか当時は三百八十億円ぐらいだったと思いますが、そういうものが出た、一体その金はだれがどこで何に使うのかという
質問があった。
農林省が使います。こういう
答弁だった。それは
予算が成立した後でそれだけのものが浮いてきたんだから、それを勝手に使ってもいいということはおかしいじゃないかという
議論がここであったようです。私は
議事録を読んでそういうふうに思いました。
そこで、この間
消費者米価をここで
論議をしたときに、
皆さんの方は九・八%
消費者米価を上げる、それは
食管会計の
逆ざやを解消するためだ、こういうふうにおっしゃった。その
金額は一体幾らかと言ったら、九百五十億円だとおっしゃったわけです。九百五十億円の
逆ざやを解消するために九・八%
消費者米価を
値上げするんだ、こういう
根拠の発言がございました。そこでそのときに、われわれの
計算によると大体四、五百億
程度の麦の
黒字がすでに予想されておる、だから全額九・八をやめろというわけではないが、麦の予想される
黒字でもって、九・八というようなことではなくて、少なくとも何%かは何とか下げたらどうだということを主張したところが、麦は麦、米は米、別々だ、それは言い足りない点があったかもしらぬが、明確にそう載っているのですよ。麦は麦だ、米は米だ、そんなものは
両方で使えぬ、こういう
お話だった。麦でこれだけの
黒字が予想されるわけです。われわれは八百億円と言う。あなたの方は五百五十億円とおっしゃる。そういうことが結果的に出てくる
可能性が明白になってきた。だとすると、この
黒字は一体何に使おうとしておるのか、この点はどうでしょうか。