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武田委員 法案につきまして、私は宮城県塩竈の問題を
中心に、
大臣に二、三
質問をいたしたいと思います。
御
承知のとおり、二百海里、そして北転船の問題で、
全国的に
影響が非常に多かったのは東北、北海道、なかんずく塩竈じゃなかろうかということをいろいろな角度からぜひ知っていただきたいと私は思うわけでございまして、そういう
意味で、現状を二、三
お話を申し上げたい、こう思います。
御
承知のとおりに、塩竈は約六万の人口でございまして、テレビなどでは魚の港として
全国に知られるようになりました。
かまぼこ業者等もたくさんおります。ささかまの
加工業者も多い、さらにまた、北転船の
漁獲物を扱っている業者も非常に多いわけでございますが、この
影響というものがいまだに続いている。しかも、最近それがやむどころか、依然として深刻の度合いを示しているのが
一つの特徴でございます。というのは、塩竈の
一つの特殊性もあるわけでございまして、この
法案による文字どおり「
地域特性を考慮して」という一項目を考えたときに、私はこの塩竈という特殊な都市、漁港というものをよく知っていただいた上で、ひとつこれからの
質問に答えていただきたいと思うのでございます。
現在、塩竈は、スケトウの水揚げの依存度が非常に高い。
全国の百五十四隻の北転船の中で、塩竈市だけで四十隻を抱えています。ですから、大体三分の一近いと言っても過言ではないわけでありまして、業者の九〇%以上はそういう
北洋ものの
加工あるいはまた鮮魚等を扱って生活をしている、こういう
地域であります。ほかの
地域がこういうものがとれなくなったというときに、
サバ、
イワシあるいはサンマなどにその生計の道を見出した、それで急場をしのいだというところと違いまして、塩竈はそういうことができなかった。しかも、塩竈の場合は、海から揚がるものばかりでなく、北海道等から来る陸ものもあわせてこの塩竈という町を大きく痛めつけた。海からのものと、それから北海道等から来るものがまた塩竈というものを痛めるという、海と陸からの大きな被害があったというか、そういう状況でございます。
最近、町の経済というものを調べた
調査によりますと、約千百軒の小売店、四百軒の飲食店からのおのおの百軒の抽出アンケートによりますと、売り上げの
減少、いわゆる収入減というのがはなはだしい、二百海里の
影響がいまだに非常にあると返事をしたのが、四月から六月までのデータでも四二・三%あります。しかも、その中で、二〇%以上の売り上げの
減少につながっていると答えた人が何と三七%近くもいる、こういうような状況であります。しかも、九月から水揚げの量がまた一段と
減少しているということを考えますと、非常に深刻な現実であります。町ぐるみ非常に深刻な問題でありまして、今回のこの
法案が、われわれにとっては本当に救いの神になるものであろうという期待の中で、地元の方々が関心を持っておるわけでございます。そういうような特殊な
地域性というものを勘案した上で、私は
大臣から二、三
質問に対して御答弁をいただきたいと思うわけでございます。
まず、第一番目に、この第一項目におきまして、今回の融資の
対象となるための
条件がるる明記されているわけでありますけれ
ども、ここで言う「
水産加工品」というのは、参考資料としていただきましたこれでございますが、この五ページにあるたとえば「
かまぼこ類」あるいは「魚肉ハム・ソーセージ」「くん製」云々と、こう書かれておりますこの十四種類全部、この
対象の中に入るのかどうか、これをまず最初にお伺いしたいと思います。