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愛野委員 いまのは国税庁にお
伺いしたわけではないのでありまして、国税庁にお
伺いするのはその先の
質問についてであります。
昭和八年の場合は、私はこれは架空に言っておるわけではありません。
皆様方の先輩の亡くなられた湯河元威農政
課長さん、それから今日、
全国拓植連の会長をしておられる平川守さん、あるいはその当時有名な大蔵省の石渡荘太郎国
税課長あるいは松隈秀雄事
務官等々にまつわる話が本に書いてあるわけであります。そこで、
昭和八年の場合は、減反
政策という声がありはしたわけでありますが、とにかく
政府は手持ち米を格安で貧しい人々に放出をしたわけであります。それから、手持ち米を海外にダンピングをして売った。それから、米穀利用研究所、いまの
農林省の食品総合研究所の前身でありますが、これを設置して、米のウイスキー醸造研究をしたわけであります。南京陥落のときに、もうその当時から酒税法というのがあるわけで、これは売るわけにいきませんから、
農林省全部でそのウイスキーで宴会をやらして大乾杯をやったわけであります。
そこで、私がお
伺いをいたしたいのは、これから先が御
答弁願わなければならぬところでありまして、日本の酒税法
自体が、日清戦争の際に戦費が不足したから歳入財源としてできたわけであります。その前はそういうものはなかったわけであります。それはともかくといたしまして、米の消費拡大のためにウイスキーとかビールを米でできないものか、これは少し漫画的
質問でありますが、真剣に
考えなければならぬ問題だというふうに思うわけであります。それから、いまの清酒はアルコール混入率がだんだん多くなって、昔は一升の米で一升五合の酒ができた、今日では一升の米で四升五合の酒をつくっておるということであります。これは言うなれば、アルコール混入をアルコール専売の方から盛んに勧められた。したがって、コストの面はともかくとして、アルコール混入の方を少なくしてできるだけ米の純度を上げていく酒づくりの方法はないものか、これをお
伺いしておきたいと思うわけであります。
それから、もう時間がありませんから、一遍に何もかもお
伺いいたしますが、いま東京あるいは東海
地方に地震の予測が盛んに行われております。したがって、東京、東海に大地震が来た場合の米の備蓄
対策はどうなっておるのか。
それから、防衛庁にお
伺いしておきたいと思うわけでありますが、与野党の議論を待つまでもなく、日本はずっと専守防衛というのはわかり切ったことであります。専守防衛ということは攻めていかないということでありますから、外国から攻められた場合は、とにかく
食糧をまず第一番に防衛の基礎になさなければならぬ。そこで、専守防衛の日本として、一たん事ある場合の米の確保
対策あるいは
食糧の確保
対策、これは
数量的に一体どのくらいの専守防衛用の米を確保しておられるのか、あるいはまた、その運搬手段等々はどういうふうに
考えておられるのか、これをお
伺いしておきたいと思います。
それから、外務省にお
伺いしたいわけでありますが、三年前にローマで開かれた国連の世界
食糧会議で、先進国は途上国に対して
食糧援助をすべきであるということが決められたわけであります。そこで、日本の米を途上国に送る、あるいは緊急
食糧援助を申し出ておる国が今日までどのくらいあったのか、あるいはまた、これは外務省でなくても結構でありますが、送れないとすれば、
農民を説得するために、赤道を越えれば変質するとか、あるいは開発途上国は体制が不安でせっかく送っても首脳部で握ってしまって
国民に行き渡らないのだとか、そういうことを言っても、日本
国民自体があの
食糧不足のときには、エジプト米であるとか南京米であるとかカリフォル米とか黄変米であるとかを食べておるわけでありますから、毎日圃場で米と取り組んでおる
生産者には
説得力を欠くわけであります。
そこで、具体的に、時間がないから本日中に御
答弁をいただかなくてもいいわけでありますが、日本が開発途上国に
食糧援助をする場合の隘路は、今日言われておるのは体制の問題、支払い決済の問題、品質の問題、
地域的気候風土による変質の問題、あるいは食生活の問題、それからまた炊き方の問題、これで
食糧援助や輸出もできないのだ、こういうふうに言われておるわけでありますが、これを第三世界と申しますか、開発途上国全部にわたって、こういう
理由でできないということを資料として御提出をお願い申し上げたい、こういうふうに思うわけであります。
以上であります。