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佐藤(隆)
委員 いろいろ慎重に考えておるということでありますから、時間がございませんからこれ以上申し上げませんけれ
ども、
工業用の問題にしても、それじゃ
売り渡し価格をどうするかという問題もまた出てくる、それを考えればまた
財政負担が出てくる、こういうことで非常にむずかしい点はわかります。しかし、いずれにしても、
通常備蓄、
ランニングストック以上のもの、これをどう回転させていくかということ、これはやはり常日ごろのプログラムとしてあるべきことだと私は思っておるのです、こういう
事態だからどうだこうだじゃなくて。そうすると、私は三百万
トン必要だと言っている、前からの
議論なんですけれ
ども。まあそれはさておいて、慎重に真剣に取り組んでいただきたいということを、前々からの私の主張でありますが、重ねて
お願いをいたしておきます。
それから、米の
生産、流通の
実態というものが私
自身にはよくわからないわけであります。それは
自己開田の問題、憲法上どうだとかこうだとかいろいろありますが、これがなかなか的確につかみにくい
状況にある。そういう点については、無謀な
自己開田というものが何かその辺から
食管法というものを形骸化していくのではないかというようなことも実は私は
心配をいたしておる一人でございます。そういう
心配をしておりますので、
自己開田あるいは市街化区域内田の
問題等についてひとつ真剣な取り組みを
お願いいたしたい。時間がございませんから、この
程度に、
お願いだけにとどめておきます。
それから、
土地基盤整備の問題。十カ年
計画、ことし五
年度目ですか、十カ年
計画の中で、当初は今日のような田畑転換だとかそういうような問題がそれほど深刻に
議論されておりませんでした。おりませんでしたが、あの十カ年
計画には、排水改良、そして田畑転換ができるがごとく一応看板としては載っているわけであります。しかし、土地改良
事業の
推移を見てまいりますと、看板がかけてはあるけれ
ども、田畑転換が実質的に取り運ばれるような基盤整備の
実施には、そっちの方は実効が上がっていないということは事実だろうと思うのです。答弁は要りませんが、いままさに田畑転換、こういうことで
畑作目へのいろいろな
配慮、この間加藤議員が質問したように、相対
価格の問題もあり、あるいはまた共済問題も始末をつけなければならない、いろいろな
条件整備をしてやらねばならぬときでありますから、田畑転換にかかわる土地改良、基盤の整備というものは、十カ年
計画当初考えた、そして看板を上げた排水改良等について、それをもう一度真剣に考え直す、五十三
年度の予算要求に対処して考え直せということを、これは
要請、指摘をしておきたいと思います。
それから、最後の点でございますが、いま
農林大臣から御説明がございまして、
農産物の総合的な
自給力の
強化と
米需給均衡化対策あるいは再編
対策、こういうことについて資料を配っていただいて説明がございましたけれ
ども、そのことについて個条的に申し上げますから、一括して答えていただきたいと思うわけであります。
まず、一番大事なのは、私もしばしば国会論議の場で
議論をしてきましたけれ
ども、
地域分担の問題、今度の再編
対策の裏打ちとして
地域分担の問題が大きくクローズアップされてきた。特にことしの
米価闘争のとき、農業団体筋、農協中央会を初めそうしたところ、農業
会議所等においても
地域分担ということについての強い
要請が活字として出てきた。この
実態を受けとめて、これからの
転作、
生産調整、こうしたことについて一体どう考えておられるのか。
私は、いまから七年前の
昭和四十五年十一月末に
農林省が打ち出した三
地域十四ブロックの
地域分担、この
程度のものが今後示されるとするならば意味のないことである、これをまず指摘をしておきたいのです。もう少しきめの細かいものでなければ意味がない。なぜそう言うかというと、北陸四県なんかは共通した基盤なんでありますけれ
ども、東北なんかはプロック
一つで考えたって、
農林大臣も東北の御出身でありますが、これは違うのですよ。岩手と山形、秋田では違います。そういう意味において、これは私の邪推かもしれませんが、あの当時の、約七年前のものがちょっと二、三本毛の生えた
程度で焼き直されてくるものだとするならば、それは意味のないことである、これを
一つ申し上げておきたいと思います。
そういう意味で、
地域分担を明示をしようという
お話を先般来私も漏れ聞いておるわけでありますけれ
ども、その時と
内容について、
内容は簡潔で結構ですから、いま申し上げた点に焦点をあてて
お答えをいただきたい。
同時に私は、そうした国が示す
地域分担とあわせて、北海道は北海道、あるいは新潟県は新潟県、それぞれの地方自治体、市町村までいかなくとも県ごとの、県内における
農政事務所単位ぐらいの
地域分担的な
誘導指標というものを県独自で
努力してつくるべきではないか、こういうことも従来主張してきたのですが、パーフェクトのものができ上がるかどうかということを考えると、なかなかそれは無理だということでおっくうになってしまって、そういう
指示も全国知事
会議等におかれてもしておられないようであります。きわめて消極的であると私はこれを指摘しておきたいと思います。そういうことも含めて
地域分担について御答弁をいただきたい。
それから、この
地域分担がどういう
内容であるかにもよりますけれ
ども、それを今度の
地域転作目標の配分にどう生かされるのか、答えていただければありがたいということであります。
三番目には、大規模
転作を
実施するについて
転作対象作目というものを
拡大すべきであるということで、すでにいろいろ御
配慮はいただいておるようでありますけれ
ども、林地、それから養鯉が主体になろうかと思いますけれ
ども養魚池、そういうようなことについてどう考えておられるか。
四番目に、農協
管理転作の進め方、特にこのことについては改正農振法と農地法の
関連においてひとつ説明をしていただきたい。
以上四点、
お願いします。