○三原国務大臣 お答えをいたしますが、一%に対しまする
政府と申しますか
防衛庁の考え方は、終始一貫をいたしておるという立場で私は申し上げておりまするけれ
ども、いまそうした受けとめ方がなされるような発言であったということでございまするので、私の
説明の仕方が不十分であったと受けとめざるを得ないことになるわけでございますが、ここではっきり私から申し上げてみたいと思うのでございます。
わが国の防衛力の整備につきましては、いま
先生御指摘のように、これは国際情勢あるいは国内情勢、特に財政経済の推移あるいは国内におきまする諸施策との関係、
調整等が考えられ、また現
段階におきましては、過去数年間やはり整備をしてまいりました私
どもの防衛力整備の積み重ねの経過等も踏まえて、当面一%を超えないというようなところで
政府が方針を決められる、私
どもはあくまでも忠実にこの方針に沿ってまいるということでございます。しかし、この当面超えないということの受けとめ方でございまするが、それは国内外の情勢の推移を見て、それは固定的なものでなくて、再
検討をなされる、見直される時期もございますということを申し上げておるのでございます。
そこで、それでは私が先般四カ年というようなことを申し上げた点は、
先生がいま御指摘でございましたように、その当面ということを
政府でお決めになったときは、そのときの話し合いの意見交換の場における御意見を承っておるのでございまするが、これ自体は
政府がいま立てておりまする五十年代前期の経済計画、それの
見通しというようなものが中心になって、そうした点で当面は
昭和五十五、六年、ここ四、五年というような
見通しでいくべきであろうというようなことで当面というのが付加されたものであるというふうに承知をいたしておるのであります。
次に、私が十年云々というようなことを言ったではないかということでございますが、これはそのときの御
質問の中身というのが、いま大きなプロジェクト、F15なりあるいはP3Cというようなものを概算
要求で出しておる、これが果たしてこなせるのか、実際に一%以内でこなせるのかという御指摘がございましたので、これに答えて、いま申し上げましたように、当面一%を超えないという方針は踏まえてまいりまするが、しかしそうした大きなプロジェクトをここで達成をするためにはここ十年というような日時を要するわけでございまするから、その際の積算の
検討をいたしました際には、大体十年ぐらいでもうこなしていけるというような見方をいたしてまいっておりますというようなことで申し上げたのでございます。あくまでも
政府が決められました一%の線を超えませんという方針は、現下におきましては、
防衛庁としてはその方針をやはり踏まえて防衛力の整備を行っておるということでございます。