○貝塚説明員 第一点の
実態調査についてお答えします。
実態調査は昨年の十月の初めから十二月の終わりにかけまして約二カ月半にわたりまして国内社二十社の損害
保険の代理店について行いました。
行った結果の
行政指導でございますが、
行政指導の内容を説明する前にどうしてこういう
実態調査を行ったかの御説明をもう一度申し上げますと、ただいま先生の御
指摘がございましたように、損害
保険の代理店というのは契約者と
保険者の間の接点でございまして、代理店の質が悪いと、たとえ損害
保険会社でいい商品をつくったりいい仕組みをつくったとしても全体の信用を損なうおそれがあるということで、質的向上ということにわれわれは非常に関心を持っています。ただいま乱設乱廃というお言葉がありましたが、数万店の代理店が新設されてはまた数万店やめていく。量的なものがすぐ質的なものに結びつくかどうかは問題がありますけれ
ども、いずれにいたしましてもこういう
実態をよくつかまなければわれわれは行政ができないということでございまして、一体
保険会社が代理店に委託するときに果たして十分にやっているかどうか、それからいま廃止するのは数万店と申しましたが、廃止の理由はどういうものであるか、そういうものにつきまして
調査を行ったわけでございます。その結果、三つほど現在
行政指導で実現方について努力をしております。
第一点は、損害
保険代理店というのは、
最初初級代理店という初歩的な代理店から普通代理店というふうにだんだんと昇格していくわけでございますけれ
ども、
最初の初級代理店になったときに教育、育成いたしまして、大体最長二年ぐらい育成します。(「
井上(泉)
委員「時間がないので要約してください」と呼ぶ)わかりました。その育成期間を二年を一年にするように、のんべんだらりと時間をかけてもしようがないから短縮してやる。
第二点は、試験を受けてから
登録するようにしたらどうか。これはまだ実施しておりませんが、来年の四月から実施いたしたい。
それから普通代理店のいわば成績の基準を上げまして
——件数だけでなくてある程度の挙績基準でございます、金額を掲げなければいかぬ。
こういう三つの点で
行政指導をやっております。あとの問題については今後逐次
行政指導をやっていくつもりでございます。
第二点の問題は、恐らく普及の問題ではないかと思います。
御
指摘のように任意
保険というのは、
自賠責を基本といたしますとそれを補うものでございますけれ
ども、現在任意の対人賠償は二台に一台ぐらいしか持っておりません。これは四十七年ごろからだんだんとふえておりますけれ
ども、相変わらず五十・何%あるいは六〇%、そのくらいの。パーセントしか示しておりません。われわれはどうかしてこれを普及させようということで努力しておりますが、普及の方法には大蔵省みずからやるものとそれから大蔵省が損害
保険業界を
指導してやるものと二つに分かれております。損害
保険会社を
指導してやりますものは、キャンペーンを強力にやらせますとか、あるいは
自賠責に入りますときに代理店から、あなたは任意
保険に入っていますとかということをチェックさせるとか、それから
運転免許の更改のときとか取得するときに十分にキャンペーンするとか、いろいろの方法で普及に努めております。
それから大蔵省みずからやるものといたしましては、文部省にお願いいたしまして中学、高等学校の
指導要綱の中に
保険というものを入れてもらうようにしておりますが、いずれにいたしましても、そういう普及も大切でございますけれ
ども、商品自身が魅力のあるものでなければ幾ら普及にPRをいたしましても
効果がございませんので、内容につきまして大いに魅力のあるものにしたいということで、時間がございませんけれ
ども、五十一年一月に自家用
自動車といういわば総仕上げの
保険を
指導してつくらせた。
以上でございます。