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北川委員 これは至って単純に聞いておく必要があると思ってお聞きいたしたわけですが、むずかしく解釈されて——
日航のみか外国に対して
乗客を輸送するものでない。現実の形がですよ。
日本から離れるものは、やはり
全日空もそうであろう、こう思うのです。だから、今後の
運輸省の、特に航空局の
指導というものはやはり厳しさがなくちゃいけない、私はこう
考えるのです。
そういう点で、過般の運輸
委員会、または予算分科会で——雪まつりに行って東京湾で墜落いたしました
全日空機がありましたね、東京湾へ参りまして突如失速して、
羽田に着かずに東京湾へ墜落いたしました。当時、
機長はその瞬間に、「現在ロングベース」、この打電をして音信を断ったのでありますが、その間私は、大阪の府
会議員としてみずから推理をし、いろいろ自分の
考えていることを申し上げたわけでございますが、
機長のミス一点張りでこれを葬っておる、こういうことは非常に好ましくないと思っております。また私は、
クアラルンプールの墜落事件について、
日航の
社長がお越しになったらいろいろと
お話を申し上げたいと思いながらも、時間がない、こういう形の中で、本院の交通安全特別
委員会がどうしても形だけのものになってしまうことを憂えるものでありまして、特にきょうは、
運輸大臣がこういう重大なときにおられぬとか、あるいは局長クラスでこれを聞いておけという形で終わってしまうのか、私は一つの疑点を抱くものでございまして、いま、将来の
日本が
世界に伸びていくためには、アメリカ初め先進国、そういう航空行政を見るときに、
日航オンリーという形も改められなくちゃならないであろうが、新しく出てまいります
航空会社というものは、やはり経験が未熟であると思います。だから、そういう点についての監督はいろいろあると思うし、事例を挙げていきますならば、私はやはりそこに、情熱とそして緻密な計算が成り立たないために大きな
事故が起きて、その
事故を一
機長のミスにすりかえていく、こういうことは今後断じて許せないと思うものでございます。今回の
日航機の
クアラルンプールでは、あれは二十六人、
乗員八人の死者を出しております。大事が小事で済んだということであって、墜落には変わりない。いま
日本の
国内の全飛行場を見ましても、天候が悪ければ引き返さなければならない、そして無理に
着陸して胴体
着陸をしなければならない形があって問題にされている。その
対策が何ら立てられていかないという形を見て、私は航空安全という立場から、前向きでこういう点も臨んでいただきたいと思います。
今回の十六億円の問題にいたしましても、あの支払いは
日航がどれほど持たれるかということを
社長にお聞きしようと思っておったが、これはきょうは
安全対策の面だから聞いてはいかぬな、こういうことで、十六億円は
日航が全部お持ちになるのか、国民の税金で支払うのかということは、安全とちょっとかけ離れておるので聞かなかったのですが、航空当局はどういうふうにしてこの十六億円の負担をするかということも明らかにしていただきたい。これは運輸
委員会でも結構です。また本院に今後書類をもって明らかにしていただいて、それを、そういう
事故が起きた場合、いざ負担するときに皆これが
政府であり、
国会はどうしておるのだというところの国民の批判の中に立って一いま
日本というものは国民の心の中に非常なむずかしさが生じてきております。それは刑事事件の重罪
犯人も渡さなければいけない、一つの商業的な
考えの中で法を犯さざるを得ないという
考え方、また、ドイツのように武士道的に、これは法を犯すんだから絶対的にやらなければならないと、こういう
考えの二つの交錯する中で、監督に当たられる
運輸省当局が、また航空局が、特に今後
世界を相手とし、
世界各国の中の信頼の
日本の航空行政でございますから、特に御留意を賜りたいということをお願いをいたしまして、あなたに対する質問を終わっておきます。
それから
警察庁でありますが、
ハイジャックの問題につきまして若干お聞き申し上げたいと思います。
ハイジャックは、このたびやられましたが、いままで何回こういうことがあったか、当局のお
考えを聞かしていただきます。