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宇野国務大臣 一番いいのは、そのまま出ていって長崎にそのまま入れる
状態なら、四月十四日にもう「
むつ」は動いております。しかしながら、
修理港を
お願いいたしておりまする佐世保はそのままでいいんだが、長崎
県会といたしましては、いやしくも議会の意思によりまして
燃料体を抜いてこい、こういうことでございます。
燃料体がどこででも抜けるんだったら、いまごろもう四
者協定は履行できております。しかしながら、
燃料体をどこで抜いていいのかという問題に関しては、私
たちはあらゆる調査をいたしております。決して手をこまねいておるわけじゃありません。もしそういうことを実現するとすれば——まだ決まっておりませんよ、しかしもしそういうふうに党が、抜く場所があったら抜けというふうなことになれば、そのためにはどういうところがそれに適当なんだろうかといろいろ検討いたしております。しかし、恐らく抜くということになれば、また同じような問題があちらにもこちらにも起こる、そういうこともやはり
政治的には判断をいたしておかなくちゃなりません。しかしながら、抜いて初めて入り口においては、佐世保市は不満でございましょうが、長崎県は、そうか来たか、仕方がないな、こういうふうなことになろうということになりますと、私はやはり入り口の方の
態度は別々であるけれ
ども決まっておるが、ではその出口においてそれだけの
仕事をしなくちゃならぬ。この
仕事は、
古寺さん、そう簡単にできないじゃございませんか。あなた方、抜くのは賛成だとおっしゃっていただければ、もういまごろ抜いて入っておるかもしれません。まだまだこれに対しては、それぞれここにも御議論があるように、それぞれ住民にも御異論がございますから、だから私
たちはいろいろとあの手この手を
考えておるような次第でございまして、決して腕をこまねいておるのではございません。
党の方もさような
意味で、まず抜くことの
安全性からやろう。非常に手間のかかる話で、私から言うならば、もうちょっと簡単な方法で党も決断下してくださいよと
お願いをしたいところでありますが、党の方もやはり住民の意思あるいは
国民の意思を十二分に尊重しなくちゃならぬというので、非常に一月、二月かかりましたが、
安藤委員会にもお諮りになってその結論を得た。その結論はどこで抜いてもいいということでしょう。それを
日本国中どこで抜いてもいいということを住民がお認めになるんだったら、もういまごろ四
者協定は履行できておるでございましょうが、抜いちゃいかぬ、抜かせない、そういうふうな声もあり、そういうふうな勢力も現実にあるわけですから、その問題はやはりどうして解決していってできるだけコンセンサスを得るように努めるかが
政治でございますので、決してわれわれは腕をこまねいておるわけでございませんので、
宇野長官非常に怠慢だとおしかりの声は十分私は甘んじて全身に受けております。しかしながら、私は私なりに微力ではございますが努力いたしておりますので、その点も——もう長崎の方にも怒られておるんです。両方から怒られながら何かいい方法はないか、こう
考えておるような次第でございますから、どうぞひとつ素直にそこら辺はおくみ取り賜りたい、こう思うのであります。
だから、決して四
者協定を私は無視してほっとけ、そんなことはいたしておりません。これを極力——四
者協定は出ていくことなんですから、そのことに関しての四
者協定なんですから。出ていくためには、核を抜いてこなかったら入れないよというわけです。だから、私
たちいまじっとしておるというのが現状でございますので、どういうふうにこれを解決するかということも、今後いろいろな
方々の御
意見を仰がないことには進まない、こういうふうに思っております。