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中村(重)
委員 そうおっしゃると私も議論せざるを得ないということになるのですよ。私は、国際的要因があるということは否定しないということは申し上げたわけなんだ。だけれ
ども、必要以上に混迷をしている原因というものは、自民党の今日までの政策運営のまずさというものがこういう事態を招いたのだ、その点は反省をして、これからひとつ経企
庁長官が中心になられて、大いに積極的な誤りのない政策運営をおやりなさい、こう提言をしたわけなんだから、その点についての反論があることは私はおかしい、こう思うのです。しかし、それは触れません。
澤田
委員長、本日をもって御退任になるのだろうと私は思うのでありますが、大変長い間苦労されて、内容不十分でありましたが独禁法の
改正というようなものもまあ実現をした。要は、これからの独禁法をいかに運営するかということについて、
経済の公正な競争という中で発展をしていくということでなければならぬと私は
考えますから、後任者に対しましても、その点は十分
委員長の
考え方を引き継いでいただきたいということを要請をしておきたいと思います。
委員長としても頭を痛められたのだろうと思うのでありますが、公取にいま汚職が起こったわけですね。国民の感情は、何か裁判所か検察庁に汚職が起こったというような受けとめ方だってあるのじゃないか。大きなショックを受けただろうと思うのでありますが、この小島俊雄
経済部国際課長補佐でございますか、この点について、どうしてこういう事件が起こったのか。秘密書類をどこかの出版社に渡したということのようでありますが、書類の管理ということをどうしていらっしゃるのであろうか。差し支えない限りで、この事件のよって起こった原因、今度再びこういうことが起こらないようなことについての
対策をどうお進めになるのかということを、ひとつお聞かせいただきたい。
それから、時間の
関係もありますから申し上げるのでございますが、家電の不公正な取引というのがあるのです。いわゆる系列店ですね。テレビとかラジオ、洗たく機、そういう家電製品に対する系列店というのは、メーカーの指示に従って忠実にやっているのですね。ところが、量販店に対しては、現金であれば系列店に卸すよりも量販店の方に安く卸すというやり方もある。それから、系列店がほかのメーカーの品物を売りますと、けしからぬといって隣にメーカーが店を出して、そうしてその系列店をつぶしてしまうというようなやり方があるのです。これは不
公正取引の最たるものであるというふうに
考えるわけです。この点に対して
委員長はどのように——私は、前もたしか五十年十一月に質疑をいたしたことがあると思うのでありますけれ
ども、この点が少しも改善されていないということは非常に私は遺憾に思って、残念に思っているわけであります。憤りに近いものすらあるわけであります。これらの点について公取
委員長の御見解を伺いたい。
第三点といたしましては、最近平電炉の価格カルテルを認可をされたようでございます。これは
中小企業団体法によって、十月から価格カルテルの延長をまたされるようにも聞いているわけでございます。小形棒鋼というのは、ここ二年間しょっちゅうカルテルと言ってもいいぐらいでございますね。たしか十八ヵ月ぐらいカルテルをやっていらっしゃる。カルテルというのは、本来的に緊急避難的なものであるわけですから、長期化するということは決して好ましいものではない、こう思うのです。従来の数量カルテルから今回価格カルテルということに、これは並行してやるのだろうと思うのでありますけれ
ども、価格カルテルをお認めになった理由は何なのかということ。それから、そういう対症療法的なことでは救えないと私は思う。抜本的な
解決、いわゆる繊維の織機のように廃棄処分というようなことをやるとか、あるいはその業界の整理統合をやっていくとか、いろいろな手を打って、こういう緊急避難的な価格カルテルなんというようなことはできるだけ避けていくという態度でなければいけないと思うのでありますけれ
ども、この点について公取
委員長並びに通産当局のお
考えをお聞かせいただきたい。