○市川房枝君 内閣ができてまだ日が浅いからとおっしゃっておりますけれ
ども、これからでもいいんですけれ
ども、ひとつ
大臣だの大使、公使なんかを
考えていただきたいんです。
総理、アメリカにおいでになる前に私はちょっと申し上げたけれ
ども、アメリカのカーター内閣では、婦人の閣僚は二人任命してますし、それから
次官、
次官補なんというのに婦人の人が幾人も任命をされているということがお目についたかどうか。あるいはこの十三日に、イギリスから保守党のサッチャー党首がおいでになるようで、これは
総理がお招きになったんだそうですね。だから、そういうアメリカやイギリスなんかの実情をごらんになって、
日本はそういう看板と言いましょうか、がないんですよ。それはメキシコの婦人
会議に
日本から婦人の代表、政府の首席代表なんかお出になったけれ
ども、
日本には婦人
大臣がいないというか、ほかの発展途上国の婦人たちが、
総理大臣とか、あるいは
大臣とか、大使とかいういろんな人が来て非常に華やかにあれして、
日本はどうも非常に目立たなかったというか、それであそこの
会議では
日本は経済大国ではある、しかしながら婦人にとっては発展途上国よりも下だという評価を与えられたという話ですけれ
ども、しかし、まあ私
どもは、それは特殊な人はなくても、全体としては発展途上国よりも教育は普及しているし、はるかに婦人の地位は高いと思うのですけれ
ども、しかし、少なくとも表向きにはそういう
状態なんですよ。だからこれは、私は人がいないのじゃないんであって、婦人
大臣だって、自民党には女の議員の方もいらっしゃるじゃないですか。そういう方を、あれは池田内閣のときには二人婦人
大臣を任命なすったんですよ。
佐藤内閣はとうとう一人もしなかった。だから私は、
福田内閣も
大臣を任命してほしい。いや、
大臣といってもこれは
考え方がいろいろありますけれ
どもね、一つの省を担当する
大臣もありますけれ
ども、これはまあ外国の例なんかで見ますると無任所の
大臣として婦人
関係の問題を担当すると、だから特に省は要らないし、秘書官何名かですかあれば、それで閣議に出て、そうして婦人の問題についての発言をする。こういうことは簡単にわれわれはできるのじゃないかと思いますけれ
どもども、ひとつこれからの問題として
考えていただきたいと思います。
それから、いまの公使の問題ですが、鳩山外務
大臣は、いま一人おいでになりますけれ
ども、もしこの人がやめたらなくなっちゃいますね。それで、あのときは本当は大使を任命するというはずだったんですよ、外務
大臣だけでなく、三木
総理も一緒になっていろいろ
考えた、ところが大使には無理だったということで公使になったようですけれ
ども。だからなお大使なり公使なりをひとつ
考えて任命をしておいてくださらないと私
ども心配なんですよ。それはいかがですか。