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鶴園哲夫君 おっしゃるように、
国立の三百三十名の
大学の
定員に対しまして、
私立大学がその約二倍に近い五百六十名という
定員を持っているわけですね。
私立大学は、これで四年卒業したって意味ないわけです。法律によってどうしても意味なくなっちまう。ですから、おっしゃるように、特別の援助をやっていかれるという話でありますから、経常経費に対する援助以外に特別の援助をぜひこれはやっていただかないというと、法律の
改正によって無意味になっちゃうんですから、だから私は、そういう意味では義務的な援助が絶対に必要だということを強調をし、またぜひいまおっしゃったように、特別の援助をひとつ
要望しておきたいと思っております。
日本の国ほど、
大学に対して援助をしていない国というのはないですね。私は六年ぐらい前でしたか、坂田さんが
文部大臣のときに大分この問題について予算
委員会でやったことがある。日本の
私立大学に対する
政府の援助なんというのは、もうなきに等しいですものね。ひどいもんですものね。
外国なんか、アメリカでもそうですしヨーロッパでもそうですけれども、こんな援助をしていないひどい国なんというのはありはしないんです。これはちょっとよけいな話ですけれども、六年前ですか七年前ですか、その後五カ年計画ができて逐次援助が出ておりますけれども、まだまだこれはお恥ずかしい話ですよ。
私立大学に対する国の援助なんというのは、全く恥ずかしい話です。特に
大学の国際交流の問題なんかについては、もう本当に恥ずかしいです。
文部省なんて何をしているんだろうと思っていますね。これは
政府が悪いんですけれども、
文部省も悪いんじゃないのかな、これ。
文部省というのはあんまりよくないからな。——よけいな話でありますが、以上でいまの問題については終わりたいと思います。
そこで次の問題は、
農林省と人事院に若干
お尋ねをしたいわけです。
私どものところに配付になっております資料によりますというと、
獣医事に従事している者、三十五年以来五十年までのこの十五年間の推移を見ますというと、公務員の
関係は、国家公務員として従事しておる人員、これは減少してきておりますね。特に農林
畜産関係が一八%減少している。
獣医事に従事している者全体はこの十五年の間に二六%増加しているわけですけれども、国家公務員として従事している
獣医師は減少している。特に農林
畜産関係、これは一八%減少している。それから
獣医の
教育公務員、これが大幅にこの十五年の間に、特に四十年から五十年の間に二〇%減少している。それから、都道府県に
獣医として働いている者は三〇%増加している。それから、市町村の職員として従事している
獣医、これは七〇%増加していますね。公務員は減少している。それから
教育公務員も大幅に減少している。だが、都道府県が大変増加している。特に市町村が大変な増加をしている。それからもう
一つ民間団体、これは農協が十五年の間に一五%減少しています。農業共済が二五%減少している。そして会社は一二七%増加している。会社
関係というのはえさの
関係、それから最近インテグレーションが大変、豚のごとき、鶏、特にブロイラーのごときはインテグレーションと言ってもいいほどでありますから、農民的経営ではないと言ってもいいぐらいな状態までなっておりますから、したがってこの
獣医師というのが大変会社に勤務をするということになるだろうと思います。ですから、一二七%増加ですね。それからあと個人の診療所、施設に勤めている者、これは産業動物については、いわゆる
畜産とわれわれが言うこの産業動物については一七%減、犬・ネコ病院、こういう
関係が八六%増加、こういう形になっているのですね。
それで、特にこの
農林省の資料によりますと、四十九年までの十年間に
獣医を出た
大学卒の総数が七千四百六十三名と出ている。その中で、職場の内訳が出ていますね。それを見ますというと、個人開業の産業動物を取り扱っている者はわずかに〇・五%。それで、犬・ネコ、一口に犬・ネコと言っておきますが、犬・ネコ、これが一〇%という割合です。産業動物〇・五%、いま
畜産の
獣医を出て、産業動物に
関係している者は四分の一という状態ですね。異常な状態だと言わなければならぬと思います。六年にしてみたけれどもその後余り効果ないじゃないかという、
畜産、
畜産とおっしゃるけれども、四分の一というような状態になっているわけですね。これは一体どういうことなんだと、どういう反省をしなければならぬのかという点ですね。
それで、私は、これは処遇の
関係が一番大きな原因を成しているんじゃないだろうかというふうに思いますね。公務員の中で国公の
関係が減ってきている、国家公務員というのは賃金が低いということは定評がありますからね、いま。公務員族の中では定評があるわけで、国家公務員の
獣医師が減少しているというのは、いろいろ
理由がありましょうが、どうも処遇の
関係が大きいんじゃないかと思う。それから、民間団体でも農協、農業共済という最も必要なところがどんどんどんどん減少すると。もうはっきりしている、この十五年間の傾向というのは。そして、会社
関係が異常に発達する、一二七%ですね。こんなおったまげた数字なんというのは、最近の日本の数字じゃ少ないのじゃないですか。それから診療所の
関係につきましても、産業動物については非常に減少している。そして、犬・ネコという
関係が異常な
発展をしている、こういう
状況です。これは処遇の
関係というのが、簡単に言うと非常に大きいのじゃないかと。物事は簡単にした方がいいですからね。いろいろ
理由はありますけれども、その中で特色としてわれわれが考えなければならぬ点は、処遇の点があるんじゃないかという点を痛切に感ずるわけですけれども、
局長のひとつ答弁を願いたいと思います。