○河田賢治君 その点はひとつ今後ともおくれぬように努力してもらいたいと思うんです。
それから、これもいま峯山議員が質問された例の日赤の従軍
看護婦の問題ですね。今度婦長が約十人ですか、多少
改正されて
加算が入るということになりましたが、
一般の
看護婦の人、この人々に対する、戦地に勤務して、しかももう第一線のいわゆる銃砲弾の中で傷病兵の手当てをやってきた人、しかもそれがまた長い間抑留されて、
昭和二十八年、三十年というころに帰ってきた方も大分あるわけです。ですから、こういう人はもうだんだんだんだん年とりまして、ここでも陳述された方は二十五、六歳ですか、徴集されたと。子供さんが二人あって、生まれて間もない子供を置いて徴集されたと言われたですね。ですから、もうこの方やなんかでも相当年齢はたっているわけです。子供さんが成長されてはおるかもしれぬけれども、中にはたくさん婚期を失って一人でおる方もずいぶんおるわけです。ですから、確かにそれは
日本の戦争中の問題はたくさんほかにもありますけれども、少なくとも、この
恩給を必要だというようなことを考えられる問題は、
内閣委員会ではこの
看護婦さんの問題が一番大きいと思うんですよ。これは自民党さんも御
承知のとおり
昭和五十年の、ここの参議院の、
国会ですね、速やかにそういう
措置をとるべきだということを一緒になって御賛成になっているわけです。ですから、
政府がどうしても、みずから
法律を拡大解釈できるような条文、みなしですね、条文を入れるか、どうしてもそれは法体系上できないんだということになれば、これはやはり独立した
一つの法をつくるよりほかないと思うんです。そうしますと、われわれも、こんなものを
政府が
調査研究だといって二年も三年もほっておかれたのではこれは大変だと思うんです。個々の人にとっては、もう五十、六十になってこの問題が日を見ないということは非常な不安があるでしょう。だから、そういう点で私
たちがこれらの人にこたえていくのは、それは多少国家財政にも関係しますけれども、いやしくも第一線でそういう苦労なさった
看護婦の人に、われわれがその要望にこたえるのはやはりわれわれの責任だと思うわけです。ですから、どうしても
政府ができぬと言うなら、これはやはり自民党さんもその
趣旨には賛成なんだから、その法文の
内容、これは当局とのいろんな折衝もあるでしょうけれども、やはり緻密な
法律のあれをつくって、議員立法でも出すよりほかに私は仕方ないんじゃないかと思うわけですよ。しかし、議員立法よりも
政府はちゃんと
法律をつくり
提案する権利を持っている、またそれが仕事なんですから、できるだけ議員立法でなくて
政府みずからがそういうものをお出しになる方が、
政府の名誉のためにもこれは必要じゃないかと思うんです。そういう点もわれわれ考えますが、とにかくいつまでも、これを二年、三年ほっておくということはよくないことだと思うんですよ。ひとつこの点、
先ほども峯山さんからいろいろと長官に要望がありましたが、私もこの点は同じ問題として、共産党もこの問題に対する非常な関心を持っておりますので、ひとつその点をもうちょっとはっきり御
答弁を願いたいと思うんです。