○峯山
昭範君 こうなってくると、これは大臣、もう大問題です、実際問題ね。その建物を建てるとかどうこうするということについて長年月がかかると、当然そのことについては、予算の方で確かにその
承認をされていらっしゃるでしょう。しかしながら、私はこの移ってどうこうするということについて問題があると言っているんじゃないんです。確かにその問題については、必要だからそうせざるを得ないと私は思うんですよ。けれ
ども、私は国の行政
機関というものはそういうものじゃないと、要するに、国家行政組織法の第八条で、いわゆる国のそういうふうな
設備、そういうふうなものはすべて法律の定めるところによって
設置をされ運用されるわけですね。そうすると、法律が設けられる前に現実にもうこの実態は動いているわけです。航空管制そのものが行われているわけですよ。ですから、それはわが
内閣委員会のいわゆる審議権というのを全く無視して、別のところで、もうこの四月一日、一日と言っていますけどね、もしこれが通らなかったらどうなります。もう大変なことになりますよ、実際問題ね。法律でないものが実際には動いているということが現実にもう起きているわけですからね。私はきょうわざわざ官房副
長官に、官房
長官なり総理大臣なり、だれなり出てもらいたいともう厳しく言ったのは、こういうふうなのがわが
内閣委員会の審議の過去の経過から毎回出ているからなんです。これはもう具体的に会議録ずっとありますけれ
どもね、たとえば六十四国会で、法務省
設置法改正案で刑務所の移転の問題、それから総理府
設置法改正で、これは第六十五国会ですけれ
ども公
文書館の建設の問題、さらにこれは法務省
設置法、七十一国会で刑務所の移転の問題、それから七十二国会で総理府
設置法で迎賓館の問題、ずっとこれはもう毎回、その都度大臣がこの
内閣委員会に参りまして、いや実はもういろいろ事情ありますけれ
ども、予算の段階でこうでございましたので、もうでき上がってああなっていますから何とかと、いつもそうなんです。しかも、当
内閣委員会で過去一番問題になった、たとえば農業者大学校なんていうのがありましたけれ
ども、この農業者大学校なんかの場合はもう三年間も法案が通らなかった。そのために、卒業生が出てくると、もう。卒業生が出てきて、卒業証書にこの学校の名前と校長さんの判こを押さないかぬ、判こを押さぬとこれは卒業証書なんか出せないから何とかっていうので、わが
内閣委員会でその法案も渋々結局通りました。けれ
どもね、こういうふうなことが私はたびたび許されていたんでは、当
内閣委員会で
設置法を審議する
意味が全くなくなってくる。
実は、行政管理庁にお伺いをいたしますが、今回のこの行政管理庁は、私はこの問題については、たとえば大臣、この予算もたとえば
昭和四十六年からやっているということが実際あるわけですね、ですから、こういうことは見込まれるわけです、前々から議題になっているわけですけれ
ども、その
設置法そのものをもう少し早く出す、早い時点で出してわが
内閣委員会で審議をする、そして早い時点でこの法案を通す、そういうふうにするか、または、いろんな方法があるわけですね、たとえばそういうふうなものができれば準備
委員会のようなものが現実にその予算で執行されているわけですから、そのためには各省庁には現実に、たとえばこの準備
委員会のようなものが
設置されて、それに定員もつけてやっているわけでしょう。まあそういうふうな観点から、私は何らかのきちっとした
政府の姿勢というものがなければ、今回のこの
運輸省設置法を簡単にわが
内閣委員会を通すわけにはいかない、こう思っているわけです。たとえばそのいまの問題と、行政管理庁は今回のこの査定の段階で、各省庁からずいぶん出ましたけれ
ども、そういうような中で、現実に幾つか
承認をし、あるいは不
承認にした問題がありますね。そういうような一つ一つの問題について、たとえば実態上は現実にもう
設置されつつあると。たとえば行政管理庁自身が、もう建物が現実にできている、今回もそういうようなものを認めざるを得ないというようなことになって、結局そういうふうな、たとえば今回も文部省やいろんなところでずいぶん新しいものができますね。農林省にもずいぶんできます。こういうようなものが、たとえば厚生省の国立循環器病
センターなんというのは、これは大阪の万博の跡にもう現実に建物ができていますわ。ですから、そういうような査定の仕方、あり方、これはやっぱり
設置法の出し方と絡んで、行政管理庁自身がこの問題を考えるべきじゃないか。さらには、もちろん
政府全体として考えるべき問題なんですけれ
ども、あわせて答弁もらいたい。