○野口忠夫君 単なる手続とおっしゃいますけれ
ども、議会というものにかけるべきものをかけないで勝手に四
年間もやってきてしもうた。なるほど、ちょっと解釈上過ちがあったというような声も聞いております。しかし、当面
責任を背負っていられる方の
立場では、そういう手続上のミスとしては済まされない。やっぱり議会を無視、議会の権限に対する大きな問題を提起しているのではなかろうかと、こういうように思うわけでありますが、それをどうにもできないと、事ここに至っては追認でもしたらどうだというようなことで終わる以前に、やっぱり議会の中における、自治省はどうなんだ、大分そういう自治省と県との話し合いの中で、これは終わっているんだというような返答の中で、結果的には百条
調査委員会の
皆さんも相当数の賛成があったんですよ。しかし、それを当局者の努力によってそれが行われないでしまったと。やっぱりぼくは議会が発意してこうしたことをやろうとすることについて、やはり百条
調査委員会等についての設置の趣旨は議会を尊重しようという
立場だと私は思うんですよ。そういう意味で議会尊重の
立場を私は理解するとすれば、この辺のところの指導のときに、自治省としてはこうだというような指導があれば、これはもっとやっぱり市民の疑惑を整理する意味でいったのではないかと思いますと、臭い物にふたという言葉、いやではあろうかもしれませんよ、またそういう意識はなかったかどうかわかりませんけれ
ども、結果としては臭い物にふたするような指導になってしまっておると。これはやっぱり私もあの当時ちょっと聞いて、当時問題提起したかったんですけれ
ども、時期を得ないで提起できませんでしたが、この辺で自治省がひとつ乗り出して、本当に公正な
立場で物事が判断できるように指導してくれればよいことではないかなあというような感じを持っておったんですよ。もうすでに終わったことだということの中では若干遅まきの感じがありますけれ
ども、一応これからのそうした問題について、やっぱり自治省はいつでも公正な
立場で、そうして社会正義というものを守っていくのだという範をたれるような意味での御指導というものがあるべきではなかろうか。何か労働運動なんというようなことになると大分やかましいことをおっしゃっていながら、自分の方の側になるというと、手続上のミスであったから議会をちょっと軽視しても構わないみたいなことではこれはちょっとおかしいですよ。だから、そこは今後ひとつ十分御検討願いたいと思うのです。
ここから派生した問題ですね、この問題について若干お尋ねしたいんですが、問題の土地は、二木松市岳温泉にある県営畑作原種農場移転跡地、その敷地約四万三千四百八十七平方メートルと畜舎を含めて八百六十二万七千円でこれが払い下げられたものであります。この払い下げを受けるときに、二本松市はこれを観光用地として払い下げを受けたわけなんでございますね。そして、宅地造成
事業会計でその土地を保有しておりました。そのうち、二本松市の財政が容易でない状態というものがありまして、当時誘致いたしました東北三菱自動車部品KKからの要請がありまして、
昭和四十六年の七月二十七日に同KKの保有地敷地として、ある
一つの会社の保養地の敷地として四千九十六平方メートル、これを同会社に売却した。さらに
昭和四十七年、市有地を含めて二万三千百五十二平方メートルを十六の区画にこれを別荘用として区画して、価格を大体三・三平方メートル二千円から八千円という値段で分譲
計画をつくって別荘用地としてこれを処分した。こういう内容になっているわけです。
私がお聞きしたいと思うのは、公共財産の譲渡払い下げ処分というものは私としては厳しい用途目的の規制というものがなされてあるものではないだろうかと。公共財産というものを払い下げする場合は、その用途規制というものは厳しくなされているのではなかろうかと理解しておりますが、聞くところによりますと、県と市との払い下げの契約書には、この払い下げの用途目的が記載されていなかったということが明らかになっているわけであります。このことは大変なことだと私は思うのですけれ
ども、これに対する見解はいかがでございますか。